たとえどのように優れた療法を受けたとしても、心因性のものであれば、根本原因である心の負担と向き合わない限り、完全な回復の確率は低いと言えるでしょう。
治療過程において、信頼できる担当医師や看護師、カウンセラーといったヒーラーと出会うことができ、そういった人との心のふれあいが、クライアントの心の状態を良くするということは起こりえることです。
しかしそうではない場合は、やはり自分で自分の苦しみの原因を突き止めなければなりません。
このようにお伝えしても、心の苦しみの根本原因に向き合うことが怖かったりすると、こういった言葉はなかなか届きにくいものです。
とは言え自分の身体における苦痛が心因性のものである場合において、原因となっている心の負担を取り除くことができれば、その分確実に快方に向かうものです。
そういった際に消えていく苦しみは、いつもお話しているような、本当の自分らしい在り方とずれているから起きてしまったことであり、本来であれば経験しなくてもいい苦痛だったということになります。
わたしもいくつかの経験しなくてもいい症状について治すことができ、理屈がわかっていても、宇宙が事を起こす巧妙さや柔軟性に、やはりどうしても不思議だなと思ってしまいます。
まだ治したいことや良くなりたいことがいくつかありますので、引き続きやっていこうと思っています。
もしも治らなかったとすれば、それは全我の自分が決めてきたことか、もしくは宇宙の采配であり、何らかのバランスを取る上で自分にとっては必要な経験だということになります。このバランスとは時空を超えた、とても遠くのものとの調和のためであったりして、身体意識のわたし達にはわからない場合も多々あります。
だとしてもわたし達が継続して行うべきことに変わりはありません。それは自分のハイアーセルフとの調和を図ることです。
まとめると以下となります。
● 自分の身体の苦痛が、心因性のものなのか、そうではないのかを見極め、その時の自分に必要な、適切な治療を行いましょう。
● 自分の身体の苦痛が、全我の自分からずれたものから生じたものであったとしても、あるいは生まれてくる前の全我の自分が決めた計画の一部だったとしても、すべきことは同じであり、たった一つ。それは自分のハイアーセルフとの調和を図ること。
「ハイアーセルフとの調和」とは「本来の自分らしく生きること」です。それができている目安としては、幸福感、充足感、感謝、喜び、楽しさといったポジティブな感情を感じている状態となります。
ちなみに、今「ポジティブ」という言葉を使いましたが、大切なことなのでいつもお伝えしていますように、「ポジティブ」とは「良い」という意味ではありません。一方で「ネガティブ」とは「悪い」という意味でもありません。ポジティブ感情を感じている時は幸福を感じており、視野が広がって行く方向であり、またネガティブ感情を感じている時は苦しく、視野が狭窄していく、という、心のエネルギーの方向性を表しています。
ご自分の気持ちがポジティブな状態になることができる物や事を書いてリストアップし、壁に貼っておいて、いつも確認することはとてもおすすめです。
わたしも尊敬できる人物の写真や言葉、好きな場所の写真といったものを貼っています。
身体に苦痛があると不安であったり、痛みに気を取られてふさぎこんでしまうこともあるものです。しかしできるだけ気分を良く保つことが身体の症状を和らげ、治る方向に向かわせてくれるのだという仕組みを忘れないで頂きたいと思います。
また、どうしても身体の状態が不安だったり、恐怖を感じていたり、苦しくてつらかったりした場合には、小林正観さんの「“ありがとう”言いまくりの行」か、あるいは薬師如来のご真言を唱えることも効果的です。
こういった行為は高次元の集合意識にアクセスするものです。
やるべきことはすべて行った上で、あとは身体や運命にまかせるしかないのだが、しかし不安や恐怖で居ても立ってもいられない、という場合であったとしても、一心不乱にお唱えすることで、ある種の瞑想状態となり、その結果、高次元の皆様のお知恵やお力をお借りすることができるようになる、というものです。
薬師如来を構成する集合意識はかなりの高波動で、我々の遠いご先祖さまを含めて、長きに渡ってとてもたくさんの人に信じられていますので、規模も大きくエネルギーが強力なのです。
薬師如来のご真言は
おん・ころころ・せんだり・まとうぎ・そわか
です。
薬師如来は左手に薬壺というものを持っていることがありますが、この薬壺には「すべての病を治す霊薬」が入っていると言います。「すべての病」が対象ですので、心身ともに癒して頂けるものです。
「救いを求めて一心に希う」といったような意味のこのご真言を唱えることにより、薬師如来は各人にとって必要なものを与えてくださる存在です。
さてこういった「お唱え」や信仰、あるいは心構えを整えるといったことの効果についてですが、逆説的ではありますが、例え思うような結果を得ることができなかったとしても、例えば「病気になる以前よりもなった後のほうが幸福だ」「病気になる前には気づかなかったことに気づかせていただいた。ありがたい」といったように、感謝を心から感じることができると、完治する確率がさらに高まります。
それは、
「病気が治った後ではなく、今、救われた」
「病気が治ったから、というような一切の条件なしに、今、ここで救われた」
という意味であり、他の言い方をしますと「今いる場所と仲直りできた」ということです。
もっと解説すると、苦境の中からも自分にとって良きこと、ありがたきこと、メリットを見出すことができた、ということです。
そのことによって感じた感謝の波動に応じた現実の「引き寄せ」と「受け取り」が始まります。
こういったことが「自分で自分の気分を保つ」ということであり、これもまた精神修養の具体例です。例えばご真言を唱えることは思考を沈めて、ネガティブな感情を生み出さないための助けにもなってくれるのです。
皆様の心身の状態が良くなるという結果を迎えられますことを、わたしも心からお祈りしております。
ではまた・・・。