はじめに、前回のブログ(こちら)でキャラクターの名前を『信念体系くん』と書きましたが、
よく考えたら正しくは『人格くん』でした(; ^_^A 間違えました、すみません。少ししたら修正いたします。
さて今回のお話は、「優しくされてつけあがるように見える親・こども・パートナー・友人・お客など」についてです。
これは実際には彼らが一体何を感じたり考えたりしているのかは本人にしかわからないことではありますが、いつもお伝えしている“仮そめの快”が脳から分泌されている可能性があるというお話をいたします。
ケースバイケースですので、こういったことについてもお話をじっくりうかがってみないと断定できないのですが、配慮されたり優しくされたりして「ありがとう」ではなくつけあがるように見える人々は、一般的に、以下のようなものを感じている可能性があります。
・勝った!支配した!という優越感
・渇望から来る依存(不足感から来る「もっとチョウダイ」というくれない族)←これについての以前のブログは「こちら」
・あるいは無感覚状態(何も感じていない・何を感じているのか自分でもわかっていないが、とりあえず反応したり、あるいはそのまま無反応だったりして、大抵においては誤解される)
こうなる原因は、豊かで健康的な、楽しい愛ある人間関係を知らない、つまり経験したことがないという可能性が考えられますが、そうでなかったとしても“仮そめの快”の強い快感に引っ張られて上記のような感覚が伸長する場合もあります。
さて、こういった関連の色々なお話をうかがっていて、
「愛があっても即解決というわけにはいかないこともあるのだな」と思ったことがありました。それは「優しくされた子どもが増長してしまう」というケースでした。
これは「自分の子どもへの接し方が間違っていた!子どもに悪いことをしてしまった!」と痛烈に反省した親御さんに対して、
「そうだよ!
お前がこんなふうに育てたから、自分は通学も就職もまともにできないんだよ!どうしてくれるんだよ!責任とれよ‼」と、家に引きこもり、親に「あれを買ってこい、これを食べさせろ」と命令ばかりする、というご家庭だったのでした。これは親御さんもたいへん困惑されており、とても気の毒なのですが、実はお子さんも自信や自尊心が粉々であるという、とてもかわいそうなケースなのです。
少し特殊とは言え、親御さんが行うことはほかのケースと同様です。
基本的には、自分がストレスを感じない範囲で相手に配慮・接触することです。
とは言え、他のケースとは少し異なって、愛ある忍耐や愛ある根気が子どもに伝わるという可能性もあるので、具体的なことは詳しくお話をうかがってみないとわからず、各人がつかまなければならない塩梅ではありますが、お子さんがあまりにも暴君のように振る舞う場合は、怒ってみせたっていいのだとお伝えしたいと思います。
親御さんとしては苦しむお子さんに対して責任を感じておられるのですが、だからといって子どもの振る舞いをすべて許すということも極端なのです。
いくら自分が悪かったと思うからといって、いつまでも、どこまでも、「被害者」の言いなりになるという姿勢ではいけません。親がそういう姿勢で居続ける限り、お子さんは苛立ちが止まらないでしょう。なぜなら子どもというものは、親の生き方が将来の自分の生き方であることを本能で知っているからです。そこから抜け出すには練習が必要ではあるのですが可能です。しかし通常はそんなことは知りません。ですので、「反省の色を見せるということは、いつまでも、どこまでも、相手の言いなりになることなのだ」という親の姿勢に違和感を感じつつも、ミラーニューロンで自らも同じ生き方を学習して取り込んでいるために、子ども側としては表現のしようがないほどの葛藤を感じていることがあります。自分の親に対して、「強く、正しく、尊敬できる毅然とした態度を取ってもらいたい」とか、「しっかりしてくれよ!ちゃんとした親であってくれよ!自分らしい幸福な人生の見本を見せてくれよ!」と心の奥底では思っている場合があるのです。
ふがいないと思うような親の思考や行動、概念等をコピーした子どもは、それ以外の生き方を知りませんので、他者との関係も「気に入らなければ怒る、暴れる」という『外部コントロール』と、それに対して「自分が悪いのだから」とじっと耐え続けるという「命令か、服従か」という関係以外の人間関係を知らないまま一生を過ごすこととなり、それが苦しいことだと身に染みてわかっているのに、どうしたらいいのかわからず、外に出て他人と関わり合うことに究極なまでの自信の無さを自らに感じることにもなりかねません。
親御さんがお子さんに対して怒る時は、自分とお子さんへの愛をもったまま怒る練習をしていきましょう。親側に愛があるのであれば、親子共に幸福になる道もあるということです。そのためには親御さんは反省したことについては二度とやらなければ良いしそれしかないのだと、どこかで自責をやめて、自分を許し、自分が幸福になる許可を出し、子どもさんに必要な自信や自尊心を、まずは親御さん自身が持つことです。その姿を見ているだけで、お子さんは「自分もそのようにして回復してよいのだ。幸せになって良いのだ」ということ等を自分に許可し、やりかたを自然と学習していくのです。
簡単に書いてしまっていますがこの過程は簡単なものではありません。信念と根気が必要となるでしょう。しかしいったん覚悟して臨めばさほど時間はかからなかったりもします。
お子さん側は、自分の人生がうまくいっていないし、今後もどうしたらいいのかわからないという大きな苦しみを親御さんにぶつけて多大なストレスを中和しようとしている可能性がありますから、『マイ・ワールド』を積極的につくってそこにエネルギーを注ぐことを意識してほしいと思います。これは親御さんも同様です。幸福な日常を目指すことに年齢はまったく関係ありませんので、親子それぞれに自分だけの『マイ・ワールド』の確立を目指してください。
「『マイ・ワールド』とか言って、何?!ふざけないでよ!」
と思うかたもおられるかもしれませんが、わたしはふざけてなどいません。大真面目です。真剣に、「他者を交えない自分だけの価値観に基づいた世界」を築いて頂きたいと思います。それがあるとないとでは、回復、そして自分の人生への充実感と満足度が、まったく異なっていくのです。
そして『マイ・ワールド』をつくっていくことと同時に、人間関係についても練習をしていきましょう。こういった親御さんに限らず、「うまく怒れない」とか、お子さん側だけでなく「自分のことをうまく主張できない」というかたは大勢おられます。そういったかたは、何か出来事があった後からでも十分に次に備えることができますので、「自分は本当はどう思っていたのかな?」等と、自分の本音を知りましょう。整理ができるのでノートに書き出すのがおすすめです。
そして
「好かれる必要はないけど、相手を傷つけたい訳ではないし・・・では何なら言えたかな?」等と、しっくりくる自己表現を模索しておき、次の機会に実行してみて頂けたらと思います。これは練習すれば必ず上達します。このようにして、「自分らしい在り方」の感覚をつかんでいくのです。
今回の題のような「優しくされてつけあがるように見える人々」に対してであっても、自分らしい自己表現ができるようになるほど、自分の緊張が解けていき、誰が相手でも人間関係が少しずつラクになっていきますよ。
ではまた・・・。