今回は前回(こちら)の続きをお話いたします。



  「自分のエネルギーを外に向ける・内に向ける」という話を聞いたことはありますか?
最近耳にする機会が増えてきたというかたもおられるかも知れません。


 ここではわたしなりのお伝えの仕方でご説明いたします。


 「自分のエネルギー」とは「自分の意識」のことです。


 ですので「自分のエネルギーを外側に向ける」とは「意識を他者に向ける」という意味となります。これが(くせ)になると人生が全般に渡って苦しくなります。

 
 一方「エネルギーを内側に向ける」とは、「意識を自分に向ける」ということです。この意識の矢印が自分の心、つまり本心に向いていると、人生が自分らしいものになっていきます。
 こちらは「内省」と呼ばれるものです。


 それでは以下の例をご覧ください。




◆ 意識を「外に向けている人」の例Ⅰ「自分と他者の関係編」 その①

・思考の主語が他者
・他者という「外部」をコントロールしようとしている
・ネガティブな信念に突き動かされており、「この感情や思考が自分であり、正しい」と思い込んでいる。そのため無自覚に本能や反射で反応する生き方となってしまう



◆ 意識を「外に向けている人」の例Ⅰ その②

・思考の主語が他者
・他者を分析しようとしているので自分のことがお留守となってしまっている
(しかしこういった場合にわかることは結局ネガティブな自分の側面なのです)
・ネガティブな反応を「自分の思考だ」と思い込んでいるが、疲れてストレスのたまる在り方となっている
・ぐるぐる思考に(おちい)りがち


◆ 意識を「内側に向けている人」の例Ⅰ 

・感情や思考の主語が自分
・自己理解
・内省している
・統合されていく
・ネガティブな信念が少ないので本能や反射ではなく「本来の自分」で生きている
・こういう生き方はやがて理解者や同じ価値観の人が現れる。(ただし本人はそういった結果を狙っていた訳ではない)



◆ 意識を「外に向けている人」の例Ⅱ「おいしい食事の時」編 その①

・思考の主語が他者
・他者に気が散っている
・誰かがいないと寂しかったり、居ても立ってもいられない
・環境や、何らかのネガティブな過去から「表現して見せないといけない」と思い込んでいる可能性あり
・♡(心)で感じずに自動的な思考や本能、反射で生きており、そのことに対して自覚がない場合が多い
・しかし中には違和感を感じているが、過去のネガティブな経験や、現在の周囲との兼ね合いもあり、どうしたらいいのかわからず苦しんでいる人もいる




◆ 意識を「外に向けている人」の例Ⅱ「食事の時」編 その②

・思考の主語は他者
・他者に気が散っている
・感覚ではなく思考に意識が向いている
・他者を批判的に分析することが多いが、こういったことを心から楽しいと思っている人はかなり少ないのが実情



◆ 意識を「内側に向けている人」の例Ⅱ

・感覚優位
・笑顔になる必要がないことをわかっている
(もちろん「思わずニンマリ」という♡(心)からの衝動はアリ)
・表現してみせる必要がないことをわかっている
・感じたことを、感じた分だけ表現している
・その上で他者に対してどうすればいいのかを自分らしく判断している



ゑRくん「なるほど。
自分軸、他人軸ていうことでもあるのか。
ボクは時と場合によって変わったりしてるよ。
意識的に常に”自分軸”になるってことなんだね。」


H「そうです。
そしてチャネリングしている時は”自分軸”です。
意識が内側に向いていないとチャネリングできないのです。自分の内側の♡(心)でキャッチしますので。これは”内観”でもあります。」



 さて今回ご紹介した内容は初級編です。
ゑRくんは中級編に参りましょう。


 中級編は「自分の怒りに飲み込まれない練習」です。

 これは怒りを感じた時に本能や反射で感じてそのまま言動をとるのではなく、そういった時に「あ、自分、怒りを感じているな」と客観的に気が付くことから内省を始めます。


 そして上級編としては、「何が起きてもポジティブに捉える(とらえる)ことができる状態」がゴールです。信念体系からネガティブな信念を取り去り続けて『完全なるポジティブ・ブラックボックス化』を目指します。これは工夫と練習が必要となります。」



 今回は以上となります。

 中級編・上級編はサラっと触れる程度ではありますが、重要な部分としてはこんな所です。初級編がとても大切ですので、ゑRくんのようにすでに出来ているといった人も含めて、徹底して身につけていきたい段階です。これはまったく行ったことがないかたにとっては意味のわからないことであり、苦戦される場合もあるかもしれません。しかし現在生きていて苦しいよ、何かが違う、と思われるのであれば、試して頂きたいと思います。


 ではまた・・・。