-2-
僕は、ある町のある会社に勤める22才の平凡なサラリーマン。
自宅から会社までは約30分で、自宅からバス、電車を乗り継いで会社まで
通勤している。昨日の朝の出来事は、そんな毎日の通勤時での出来事だった。
リリリリリ----ッ!
時計の目覚ましが鳴った。6時30分だ。僕は、いつもどおり顔を洗い、朝
飯を済ませて背広を着る。
アパートの僕の部屋の鍵をかけ、7時10分のバスに乗るため、少し早足で
バス停へと向かった。バス停に着いた。ちょうどバスが来たところだった。
回数券を入れてバスに乗る。座席は空いてなかった。しかたなく立つことに
したが、昨日の出来事を確認するため、出口の近くに立った。バスは出発し
た。バスの中は、4~5人が立っていた。
「3丁目です。」
運転手が言ってバスが止まった。
入口を見ていると、男性の後ろに昨日僕の横に立っていた女性が乗ってきた。
彼女はくるっと中を見回すと、偶然にも空いていた僕の横にやってきて立っ
た。僕はしばらく彼女を見ていたが、彼女が僕の方を向いたので、あわてて
正面を向いた。僕はなぜか変な胸騒ぎがした。
「4丁目です。」
運転手の声を同時にバスは止まった。
昨日の事件のあのバス停だ。
やはり僕の隣にいた彼女が降りた。
・・・消えた!・・・
今日は、彼女の後から中学生らしい男子が降りた。
・・・消えなかった!・・・
(どうなってるんだ?!)
確かに見た。僕は彼女がバスを降りると同時に消えるのを・・・。
また周りの人を見た。別に驚きの表情もない。
この日一日、仕事が手につかないまま自宅に帰った。
(つづく)