チョコレートを知らない子供たち | 和菓子職人のひとりごと

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和菓子職人halの日記。和菓子だけでなく、おいしいもの、好きなこと、子供たちのことなど色々です・・・。

みなさん、昨日はハッピーなバレンタインデーになりましたか?


我が息子はクラスメイトの女の子といつも可愛がってくれる近所の中学生のお姉さんに手作りの「友チョコ」をいただいて大喜びでした。

クラス1番のおませさんには本命のボーイフレンドもすでにいます。チョコに添えられたメッセージには「Jくん、

はじめてつくったからこわさないようにもってかえってね!ちょこがいっぱいよ」と明らかにママの入れ知恵ではなく(笑)自分の言葉が自筆でつづられていました。。。同じ5歳児とは思えない!

もらった息子はメッセージまともに読めません(><;)本命チョコをゲットするにはまだまだ遠い道のりだなあ。。。


ワタシはまごころ込めて作ったバレンタイン和菓子もお陰様で完売しまして、お店は定休日。

愛する家族と自分へのご褒美チョコは「フェアトレードチョコレート」を使って試作したチョコケーキです。

使ったのはピープル・ツリー のこちら↓ここ数年毎年自分用に買っています。


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フェアトレードチョコレートってご存じですか?今年はニュースなどでも取り上げられていました。

フェアトレード で手に入れた世界各国の有機カカオや黒砂糖で、スイスの小さな工場で伝統的な製法により添加物もなるべく使わず製造したチョコレート。」


みんな大好きなチョコレート、その原料となるカカオを作っているのは、子供たち、しかも奴隷の子供たちという現実が世界にはあります。

詳しくはこちらの サイトなどを読んでいただきたいと思いますが、


”現地の子供たちはぼくは、チョコレートが何か知らないんだ。」言います。”


という現実に胸が締め付けられる思いがします。きれいごとでなく、うちの子供たちと等しく幸せに暮らしていく権利があるはずのこの子供たちとの格差が少しでもなくならないものかと本当に思います。

そして我が子たちも私自身も、今自分たちのいる環境に感謝し、彼の地の人々の痛みを我が痛みと感じられる感性を育てていきたいものです。



先日の著名なブランドが集結して大盛況だったチョコレートの祭典では一人平均2万円も購入したそうですね。不況はどこに?という感じです。そのお金をこういう「華やかさと知名度」という点では劣ってしまうフェアトレードチョコレートの方に流れるようにするにはどうしたらいいんだろう?有名ブランドや有名パティシェが原料をフェアトレード限定で選ぶというのもこれからあってもいいんじゃないかなと思ったりしました。

パティシェそれぞれのこだわりもあるでしょうし、乳化剤など添加しているチョコレートのほうが加工しやすく作業性もいいでしょう。原価率などを考えれば原料を限定するというのは難しいのかもしれません。

でもを贈るバレンタインデーだからこそ、私たちの豊かさを支えてくれている人たちにも思いを馳せることができるのではないかな。そうでなければ結局私たちの豊かさって物質的なものだけってことになってしまうと思うわけですよ。(実際そうだけど)



実は今まで使いたいと思っていても仕入れルートがなく、実行できなかったのですが、来年の和菓子処清野のバレンタイン和菓子はフェアトレードチョコレートが使えることになりました!実際ワタシも乳化剤すら入ってないチョコレートは加工しにくかったりするのかなと思いましたが、そんなことはなく、味もピカイチ。

極小、無名な和菓子屋で、ほんとに微々たる貢献ですが、まずは自分から。できることから。