空乏層のブログ -4ページ目

去りし女王陛下 今ウインザー城へ向かう

君が代は好きも嫌いもなく聴く度に背筋が伸びる我が国の国歌だが、一番好きな国歌と言えば、英国国歌、そう、God Save The Queen だ。前奏を聞くだけで体が震える。もうその様な感動は亡くなると思うと、空しい。二番目に好きな国歌はフランス国歌、La Marseillaise だ。二つの国家は共和制と君主制を維持することになったが、どちらも世界を代表する立派な国家だ。

ウエストミンスター寺院大聖堂で行われた国葬に国歌が流れた。涙が止まらなかった。それは大英帝国終焉の最期の国歌唱和だったのかもしれない。

私は女王陛下のお姿を見たくて、何度もバッキンガム宮殿やウインザー城に出かけた。その葬列がそれをなぞるが如く移動しているのを見て、愕然とした。女王陛下の棺はその終着点に向かって移動しているのだ。

若い頃、休日を利用して、ロンドンから専用列車路線の一駅で行けるウインザー城へよく出かけた。私が最後に訪れた後、このタワーが火災に遭ったそうだ。その時、女王陛下は別の所にお出かけになっていたとのこと、一安心だが、そう簡単にはそのお姿は見ることができない所以でもある。

 

写真の左隅に、90 5 18 とあるから、最後にウインザー城を訪れたのは、今から30数年も前のことだった様だ。我らが天皇陛下の皇太子時代に、この女王陛下の居城で、家族の様に歓待され、楽しく過ごされたそうだ。

去りし人は日を以て疎しと、昔の人は言うが、少なくとも、私はお姿こそ見れなかったが、女王陛下を想う日々は永遠に続く私の憧れの旅の日々であろう。

女王陛下、安らかに!

 

 

銅だって輝いてるよ 北口榛花さん やったね!

 

本当に力が無ければ、決勝の最終投てきで自己最高記録に迫る距離は出せない。こんな少女っぽいあどけなさが残る北口榛花さんのどこにそんな力があるのか不思議でならない。分かっているよ、練習したんだ、死に物狂いで練習したんだ。この大会直前のDLで優勝した自信が、今回の結果を産んだのだろう。

最終投てきのスタートで、槍を担いで、オレゴンの抜けるような青い空を見つめた。ふ~っと息を吐いた。その時、私は彼女がやってくれる予感がした。

ここで、中断。私はずっと前、オレゴン州はポートランドに行ったことがある。重要な会議が中止になり、やることがないので、泊まっていたホテルの真ん前にあるNike のショップに行き、ゴルフ・セット一式を買い、近くの河川敷パブリック・ゴルフ・コースに行った。ポートランドはあのコロンビア大河河口から上流に向かって広がる平原に開けた大都市である。私のそのコースでの2サム・パートナーはそのコースの常連会員の黒人のおじさんだった。そのおじさん、#1コースのティーに立った時、私に話しかけた。ダウンヒルのコースでは、あの青い空に向かって撃つんだよ、お兄さん、・・・と。よくある教え魔である。ドライバーのロフトはせいぜい10°から13°である。黙ってダウンブローすれば、ボールはその角度で飛び出すから、コースが平らであれば、フェアウエイの地面と平行に飛び出し、重力でどこかに落ちる。#1コースはダウンヒルだから、フェアウエイを見て撃ってはいけない、おじさんが言う様に、空のある一点を目標に撃つのがよい。ちなみに、米国製クラブは日本のクラブより1インチ長い。その小指の先ほどの長さの違いは、初めてのコースで買ったばかりのクラブで練習もせずにいきなりコースに出るハンデを加味しても、とんでもないミスショットを誘発する。空に向かって撃ったつもりが、擦ってチョロしてしまった。ダウンヒルのフェアウエイを横切る小川の中に吸い込まれた。かくして、ポートランドの暇つぶしゴルフはそうしてスタートしたのだった。

話しを戻そう、今回の世陸はポートランドの遥か南に位置する大都市のEugeneで行われているそうだ。勿論、私はオレゴンはポートランドしか行ったことがないので、その都市は知らないのだが、陸上競技の聖地であるそうな。そう言えばNike の原点もそこにあったのかもしれない、・・・。娘にバスケット・シューズをお土産に買ったのだが、なんで箱がないのだ、と泣きつかれた。娘はシューズよりもロゴが入った箱の方が大事だった様だ。かさばる荷物をできるだけ減らす苦労を娘は知らない、中身よりロゴが大事な娘を大人に育てる苦労も私は知らない。と言う訳で、北口榛花さんが見上げたオレゴンの大空こそ、ビッグ・スロウを予感させるスタートの景色だった。 おめでとう、貴方の槍はオレゴンの大気を裂いて、見事に63m27を飛行したよ、メダルは貴方の裂いた空間から刺し込む陽光をはね返す様に輝いていたよ!

まだ辞めないの? 森保&原

 

選手起用の違和感、試合中にメモをとる森保、もう言い疲れしてしまったが、この絶望のカタールの秋をどう過ごせばいいのか、・・・。中途半端なバッティングの投ゴロに我が母曰く、ハラタツなあ、と罵声がとんだ原辰徳、監督になってもダメ采配と新戦力を発掘できずに貯金も使い果たす始末、ヤクルト飲んで早く引っ込めよ~腹立つなあ。

この責任は私にあるから今季限りで監督は辞める、と定番の如くの言い訳を言っても、私はこの二人を絶対許さない。監督業にそれほど執着があるのかい? ご両人。

Wカップアジア最終予選の最終戦でベトナムに引き分けて、ポッド2参入を逸したことが致命傷だった。くじ引きで死の組を引いたのは、それなりの必然性があった。散々格下にいい様にされて、それでもなんとか出場を決めたのに、最後の最期で気を緩めて、ベトナムと引き分けに終わったのは、ひとえに森保の責任だ。指導者たるもの、いかなる試合も最善を尽くすのが常識だ。

このダメ監督二人に共通するのが、ダメ選手は必ずダメ監督になるということだ。あのドーハの悲劇でただ茫然とボールを見つめて同点ゴールを許した戦犯DFが代表監督を務めること自体が間違っているよ。

巨人の4番を張るって言っていたが、大した実績も残せず、ただ知将広岡達郎氏率いる西部ライオンズに二回も日本シリーズで煮え湯を飲まされたのを忘れないよ。そりゃあ、確かにクロマティの緩慢プレーはあったが、それでも再三のチャンスに巨人の4番の仕事を果たせなかったのは荷が重すぎたとしか言いようがない。要は器ではなかったのだ。桑田を投手コーチに招聘したはいいが、これまた野球は理屈通りにはいかないことを知らない手下の統制ができない原の責任で、投壊を招いた。

でもまあ、野球は毎年やるから、来年にはゴジラのカムバックでなんとか夢を繋げるが、サッカーWカップはあと4年も待たなければならないとは、・・・辛いなあ。

ところで、森保って『ねずみ男』に似てない? 鬼太郎が悪い妖怪退治の仕事をしている横でメモをとって悪用する姿がなんとなく似合う気がするのは私だけの邪推か。