さて、9月の最終週。
9月の読書メーターによると、
読んだ本の数:29冊
読んだページ数:8487ページ
ま、以前に読んだ本のレビューも含まれるので、
今月で読んだのは、この3分の2ぐらいってとこかな。
それでも、けっこう多いぞ。
ってか、耽溺してしまうので禁じていた小説が多いのが一目瞭然。
うむむ。
ま、過度な反省はやめておこう。
とにもかくにも、長月の第五週目。
255文字以内の読書録。
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時にはうどんのように (文春文庫)「次は男湯だった。先客が一人、小太りのおっさんで、首まで湯船につかり、入ってきた僕を見上げて「ナメンナヨ」という顔つきをしている(34)」「たびたび京都に行くので、アヤシイ女がそのあたりにいるのではないか――と酔ったウツボ目男がしきりに言うのだ(224)」。初出は1994年。話題もサリン事件や阪神大震災がでてきたりして少々古い。でも、読めてしまうのはなぜ・・・リズムかな。椎名誠の、独特のリズムや語感、言葉のセンスが好き。『時にはうどんのように』なんていう響きを聞くだけで、すばやくニンマリしてしまうのだ。
読了日:09月29日 著者:
椎名 誠
新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一) (講談社文庫)「囚人といっても、大方は親も子もある人間ですからな。土橋さんのおっしゃるようなお気持ちで、病気も手当てもされるのが肝要のことでしょうな。われわれの仕事は、法の裁きとは別のことですから」(200) 獄医立花登シリーズ第一巻。囚人にも市井を生きる人々にも同じように向けられる目線が暖かい。若き青年医師の嫌味ではない青臭さ、起倒流柔術での立ち会いシーン、そして人情。僕のツボは押さえてくるね。時代連作モノ、全四巻。読みやすく、じっくり楽しめる物語。
読了日:09月30日 著者:
藤沢 周平
新装版 風雪の檻 獄医立花登手控え(二) (講談社文庫)「若いから、これしきの仕事をさほど苦痛に思うわけではない。ただ獅子奮迅の働きに比して、少々見返りが少ないのではないか、という不満が残る。牢屋勤めの報酬はたしかに安いが、しかしそれを喰い扶持と称して全部取り上げ、お小遣いよと渡す額がいかにも少なすぎないかと登は思うのだ」(83) 青年獄医立花登。その強さと優しさはシリーズ第二巻でも健在。厄介になっている叔父の家での、けっこう細かい愚痴も健在。スーパーヒーローがお小遣いの額に不満をもったり、囚人が情の深い善人だったり。そういう人間観が本シリーズの魅力。
読了日:09月30日 著者:
藤沢 周平
新装版 愛憎の檻 獄医立花登手控え(三) (講談社文庫)「牢屋は必ずしも悪人の溜り場というわけではない・・・中には不しあわせな成行きとしか言いようのない道をたどって、思いがけない罪を犯して牢に送られてきたものも少なからずいた(257)」 獄医立花登シリーズ第三巻。人々への目線は一貫してぶれず暖かい。「ひとの心などごく頼りないものです。商いをやっていますと、よくわかります。頼れるものは自分しかありませんな」(276)と述懐するのは、やり手商人加賀屋。そんな江戸を生きる人々の心情や、登と元不良娘おちえの恋模様も本シリーズの魅力。しかし、おちえ、立派に更生したなぁ。
読了日:09月30日 著者:
藤沢 周平
新装版 人間の檻 獄医立花登手控え(四) (講談社文庫)「みすみす仮病と知りながら、外に出してやるときもある。そして外鞘に出た囚人が、いっとき生気を取り戻すのも、身体を診るふうを装いながらたしかめる。それも医だと登は思っていた。そういう連中は、登の診立てからすれば半病人だった。ほっておけば本物の病人になるのだ(163)」 獄医立花登シリーズ第四巻。漢方医学の思想「未病の治療」は、人間存在への深い洞察の結果。そしてそれは藤沢周平さんの人間観でもある。主人公が獄医で柔道家という設定は秀逸だった。登もおちえも成長し、物語は完結を迎える。もっと読み続けたかったなぁ。
読了日:09月30日 著者:
藤沢 周平・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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