恒例の読書メーター。
255文字ブックレビュー。

凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉 (新潮文庫)/北森 鴻
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「民俗学とは、偶然で片付けてよい事象に対して、論理の道筋を付ける学問」(33)「歴史は、実は多くのことを包み隠す存在である」(48)
北森氏の物語と承知したうえで、それでも、そういうこともあっただろうと思わせるだけの力がある。
伝承物語の背景から浮かび上がる生きるための悲しき歴史におもわず溜息。

かなりの資料を読み込んで作り上げたのだろう濃密な物語世界。那智、ミクニのキャラも立っているし、北森ファンにんまりの狐や香菜里屋も登場。もちろん、僕はにんまりです。

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「やめといたほうがいいよ、面倒だよ」


そんな母の忠告を思い出し、ため息をつく。

子どもの頃も30を軽く越えた今も、

母は偉大なり、か。

ほんと、やめときゃよかった。


全ての原因は、秋風にありました。

数日前、実家では、強風が吹き荒れ、

畑の片隅の栗の木から、あのイガイガを、

残らず吹き飛ばしてしまったのだそうです。


そこで両親は、生い茂った下草を刈り取り、

落ちた栗を拾ってイガを割り、

我が家まで送ってくれたのでした。



コバヤシ+アングル-くりめし


なかなか立派な栗を見て、

食いしん坊コバヤシ、ピンときましたね。


「ああ、栗ご飯が喰いたい」


お礼の電話のとき、

栗ご飯にするぜと意気込む僕に、

母が言ったのが、冒頭の一言でした。

「面倒だから普通に茹でて食べるんが良いよ」


そんな親の忠告は、鼻で笑ってうっちゃって、

コバヤシ、早速、栗ご飯の準備を始めたのですが、


うーん、

うーーーん、

確かに、メンドクサイ!!!


栗の皮って、こんなに剥きにくいんですか。


栗の皮向きは、二度の作業なんです。

まずはあの、つるっと光って硬い鬼皮ですが、

こいつは鬼という名ばかりで、余裕。

尻の方に包丁を入れると、くるんと剥がれるんです。


が、問題は、渋皮。

栗の身の中にまで食い込んでいたりして、

そりゃもうなかなか綺麗にに剥けません。


イラッとしたり後悔したりしながら、

包丁でセコセコ渋皮をこそぎ落としていたのですが、

途中で、なんとなくの「法則」を発見。


剥きやすい「皮の流れ」っていうのがあるようなのです。

力づくで、ワシワシ剥くよりも、

流れを見つけて、それに沿って剥いたほうがスムーズ。

ん?当たり前ですか?


ともあれ、そんな「流れ」の発見から、

人間関係、道具の使い方、

モノとの関係の築き方へと思いを馳せていたら、

なんとか栗を剥き終えました。


で、あとは米を洗って栗を入れ、塩と酒を少々。

それだけ。

コバヤシ的には、余計な味付けはいりません。



コバヤシ+アングル-くり


栗のほのかな香りと甘み。

秋風が吹いてやってきた秋の味覚。バンザイ。




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恒例の読書メーター。

255文字ブックレビュー。
強烈な薬物体験記『スピード』を著した石丸さんの、その後。
ヒヨコスープ、体育会系生活様式、空想ドラッグパーティー。逮捕以降の、それはそれは夢のようなノンフィクション。
喋ること、歩くこと、風呂、食べたいものを食べること・・・いざ失うと、その素晴らしさに気づく当たり前の日常生活…なんて説教くさい美談では終わらないのが流石のゴンゾ。

「思い描いていた空想のギネスとは…拘置所の中でエアで飲んでいたギネスとは味が違うんだ。うーむ、これが現実のギネスってもんか。エアとは味が違う。妙な感じ方だが、まあ悪くない(306)」

アフター・スピード―留置場→拘置所→裁判所 (文春文庫)/石丸 元章
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