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久しぶりに約600ページの文庫本を読み終えた。
舞台は北海道。土地勘は、あまりないが、
ストーリー中に出てくる
豊平、ススキノと訪れたことのある場所の記憶が蘇る。


それが『満月』原田康子 著だ。


ひとことで内容を言えば、タイムスリップベースの恋愛もの。
SFとラブストーリーのハイブリッドである。


平日の通勤の行き帰りの読書なので、
ほぼ2週間ほどの付き合いだったと思うが、
これだけ付き合いが長いと登場人物に愛着がわく。


映画化もされたようだが、
小説の読後感は、わるくなかったので、
フィルムは、あえて見るつもりはない。


実は、この本に行き着いたのは、
自分で、とある「格言」を思いつき、
それが世に既出のものかどうか調べた際、
出てきたのが、この本のタイトルだった、という
自分だけの、いわく付だ。


最初は、この本の厚さから、
「格言」は短編のうちの一つだろうと思っていたが、
冒頭、ストーリー展開のペースがやたら遅く長いので、
数十ページを読み終えた後で、やっと長編と気付いたぐらいだ。
結局タイトルや著者に

「格言」との関係は見出せずじまいだった。


ということで、自分以外には通じない、ほぼ「自分メモ」。


ちなみに表紙イラストは安西水丸氏が担当だ。
氏は先日逝去された。


ポップで一見イージー見える画風は
バブル期、憧れの人で、
多才なメディアにチャレンジされたアーティストだ。
ご冥福を祈りたい。


次は『京急沿線謎解き散歩』。


新刊棚で見て借りて、読む時間がなく、いったん返したのだが、
どうやら、自分がよく覚えていないものの
予約を入れていたようで、再び戻ってきた本だ。


今度は時間が取れたので、最初から最後まで読めた。
共著のスタイルなので、パート(主に駅)によって、
記事の雰囲気は異なるが、
旅気分で読める一冊だった。