渡辺淳一『影絵』今日の百円古本。 しばらく前は、 ドロドロとした哀しい色恋話の作家のイメージしかなかったが、 先々月の日経新聞の連載自伝を読んで、 興味を持ち始めた作家だ。 そして、初めて読んだ作品が、これ。 思春期男子の蒼い話だ。 新聞の連載には、文芸に長け始める話があるが、 こちら(本)には、ない。 が、実際、経験されたと思われる事実が、 仮名の下、綴られている私小説だ。 今の時代からは想像できない 戦後の男女の青年像が窺える、 サッと読める一冊だ。