今回は先月書いた「日本の大学の学生寮(物件探し編)」からの続きで、日本の大学の学生寮の契約手続きについてです。

 

 

大学の学生寮が決まったら、今度は入寮費の支払いや契約手続きが待っています。我家は海外からの手続きになるので、国内からの手続きよりも更に時間がかかりました。でも大まかな流れは国内と海外でそれ程変わらないと思います。

 

 

【入寮までの大まかな流れ】

  1. 希望の物件が見つかったらまず不動産会社に連絡 (→日本在住の方は内見)
  2. 不動産会社と契約に関する確認・相談をする。(初期費用、支払いの回数、食事付きの有無、入居予定日など)
  3. 契約書に必要な書類の準備
  4. 初期費用や寮費などの契約請求額を送金する
  5. 不動産から送られてきた契約書にサインをして、その他必要書類と一緒に不動産に返送
  6. 入寮許可書をもらう
  7. 入寮
 
【学生寮の契約時に必要な書類】
 *海外から手続きをする場合
 
契約する不動産会社にもよりますが、大抵の場合は下記の書類が必要になります。
  • 親の現住所確認書類:国内にお住まいの方は住民票の写し。海外に在住のご家族の場合は、日本領事館が発行した在留証明証、親の現住所が書かれている現地の運転免許証のコピー、または3ヶ月以内の公共料金の請求書などでも大丈夫だそうです。

     

  • 親の収入証明/所得証明書:確定申告(Tax return)などの書類でOK。

     

  • 日本の銀行口座:これは必要な不動産会社と不要なところがありました。自動引き落としが必要な場合は必須のようです。不動産会社によっては、子供の銀行口座ではなく、親の銀行口座からでないとダメなところもあるようです。

     

  • 大学の合格証明書:これも必要な不動産会社と不要なところがありました。
 
 

【学生寮の初期費用について】

*都内の学生寮の平均コスト(地域によります)

 

日本で賃貸物件を借りる場合、初期費用として仲介手数料、敷金・礼金、火災保険料、鍵交換費、管理費などの諸費用がかかりますが、学生寮の場合は礼金の代わりに入寮費、また敷金の代わりに保証金がかかります。仲介手数料や火災保険料、鍵交換費などは不要なところがほとんどでした。(私個人的には火災保険だけは入っておいた方が良いかなぁって思ってます)  学生寮は家具家電付きなので、学生マンションより初期費用をかなり抑えることができると思います。

  • 入寮費:平均15万〜20万円(学生寮の場合はこれが礼金にあたります。入居年数により金額が多少変わります )
  • 保証金:平均5万円〜7万円程度(学生寮の場合はこれが敷金にあたります )
  • 管理費:平均で月10,000円〜12,000円程度(学生寮の場合は1年分先払いが多い)
  • 仲介手数料:平均家賃1ヶ月分(学生寮によっては不要のところが多い)
  • 光熱費:学生寮にもよりますが水道代、ガス代はほとんどで寮費に含まれますが、電気代やインターネット利用料などは、個別で毎月支払わないといけない寮もあります。

 

 

【アメリカから日本の学生寮の契約をする】

 

学生寮の部屋が確保(仮契約)できたら、次は寮費+初期費用の振り込み(海外送金)、契約書にサインする手続きが必要になります。寮費の支払い方法(月払い、半年払い、一年払いなど)を選択すると、契約金の請求書と入寮契約書、その他諸々の入寮に関する資料が送られてきます。

 

我家の場合、不動産会社の規定で海外の住所には契約書類は送れませんと言われ(何故?)、仕方なく都内に住んでいる親戚宛てに送ってもらい、その後は親戚にお願いして海外速達便(日本郵便のEMS)でアメリカの自宅住所に転送してもらいました。EMSは通常は3日〜5日程で届くそうですが、COVID−19の影響で郵送が遅れているらしく、1週間ほどかかってようやく到着💦 毎日トラッキングナンバーを確認しながらヒヤヒヤしていましたが、無事に届いて本当によかったです。😄 

 

正直、あと約1ヶ月後には日本に行くわけですし、契約書のサインはその時でもよいのでは?って思うんですけれど。もしくは紙の契約書ではなくてデジタルサインでも良いのでは?と思いました。ペーパーレス先進国、アメリカに長いこと住んでいるとすっかり忘れがちですが、日本はまだまだ紙の文化が健在で驚かされます。子供用のハンコがないので、ちょっと焦りましたが、手書きのサインでも良いとのことでしたので、それだけは助かりました。

 

 

【寮費の海外送金について】

 

前回、大学の入学金と学費を日本に海外送金した時にも思いましたが、年々、海外送金の手続きがどんどん厳しくなってきてるように思います。私は送金の金額が大きい時はなるべく銀行に出向いて送金するようにしてますが、運転免許証の提示を求められたり、送金目的を詳しく聞かれたり、受取先の銀行と口座も調べられたりと、結構厳重なチェックが行われていました。銀行がちゃんとお仕事をしてくれているっていう意味では有難いですけどね。

 

銀行員が送金の確認作業をしている間にこれを読んでおいてね、と手渡しされた紙にはこんな事が書かれていました。

 

! 送金の際にはこんな詐欺にご注意ください!
  • なりすまし詐欺(Imposter Scam)
  • ロマンス詐欺(Romance / New Friend Scam) →最近よく聞く国際ロマンス詐欺
  • 宝くじ詐欺(Lottery Winnings Scam)
  • 投資詐欺(Investment Opportunity Scam)
  • オレオレ詐欺(Family Emergency Scam)
  • テックサポート詐欺(Tech Support Scam)

 

渡された紙には送金をする際によくある詐欺情報が詳しく書かれていて、要は巷ではこういう手口が流行ってるから注意してねってことだと思います。どれもこれも見るからに怪しすぎて、実際にこんなのにひっかかる人がアメリカにいるのかなぁ〜って思いました。アメリカで仲良くしている友人にこの話をしたら、なんと、実際に身近に危うく送金しそうになった人がいたらしい。その方は友人のアメリカのご親族だったのですが、銀行員さんの勘と咄嗟の判断のお陰で、無事に事なきを得たそうですが。それにしても、オレオレ詐欺って日本だけでなく海外にもいたというのが驚きでした。皆さん、くれぐれも送金詐欺にはお気をつけくださいね!

 

 

$ おすすめの海外送金サービス 

 

海外から日本に国際送金をする場合、WISEが断然オススメです!

 

<主なメリット>

  • 手数料が安い
  • 送金時間が早い
  • 為替レートが高い

 

 

【送金手数料について】2022年の情報

ちなみに、アメリカの主要な銀行は海外送金の手数料は一律$50かかります。(銀行によって多少異なります)オンライン送金や送金アプリからだともう少し手数料が安いみたいですが、手数料が安い方法は送金限度額が決まっているので、大きい金額を送る際には銀行から手続きした方が安全で確実です。また、金額が大きいために怪しい海外送金だと判断された場合には、オンライン送金でも一時的に口座を凍結されることもありますのでご注意ください。

 

アメリカの銀行から送金する際の手数料について追加情報。アメリカの銀行から送金する場合、送金元の銀行でも送金手数料がかかりますが、送金先の日本の銀行でも入金手数料が引かれます。(銀行や送金金額によって若干異なります)海外送金される場合は、日本の銀行側の手数料分も上乗せした金額で送金しないと送金額が不足する可能性がありますので、送金手続きをされる前に必ずご確認ください。ちなみに私は日本の銀行で不足分が出ると嫌だったのでちょと多めに5,000円多く送金しました。が、それにもかかわらず2,100円の金額が不足してしまいました。後日差額分を日本にいる親族に頼んで振込してもらいました。確かに寮費+初期費用で大きな金額だったし、理解できるんですが入金手数料だけで合計7,100円も引かれてしまうなんて・・・。たかだか手数料なのにめっちゃ高くてビビりました。😅 

 

 

【契約書について】

 

久しぶりに見た日本の契約書は、なんていうか、とにかくメッチャ分かりづらいという印象。😢  そして何で貸主を「甲」、借主「乙」、連帯保証人を「丙」で表さないといけないんでしょうか。自宅保存用の契約書にもサインして収入印紙を貼って割印をしておいてくださいとありましたが、自宅保存用に収入印紙って必要なの?って思いました。私、アメリカ生活が長すぎてこういうのが本当に久しぶりだったので、とにかく何故?何故?の連続でした。 もうね、とにかく書類の多さにはクラクラしちゃいましたー。😵‍💫

 

今回、契約書の返送はFedexから送りました。大学の願書を提出した際には郵便局のPriority Mail Express Internationalで送ったのですが、COVID-19の影響で結構時間がかかったので、今回は初めてFedexを利用。A4の封筒に書類が数枚同封されているだけですが、値段は$82.35。高いっ!ちなみに3〜5日で確実に届くとのことでしたが、結局1週間くらいかかりました。

 

ちなみにFedexで書類を送る際にはIDの提示が必要です。契約書に同封する必要書類の中に親の運転免許のコピーが必要だったので、出掛けに自宅のスキャナに入れてコピーを取ったのですが、うっかりスキャナにIDを入れたまま出かけてしまいました。😭 幸い、子供も一緒に連れて来ていたので、子供の運転免許証で発送の手続きを続行できたのでよかったです。元々この契約書は子供の為のものですし、住所も同じなので結果オーライでしたけど。😊 

 

契約書の返送も無事に終わり、学生寮の手続きはひとまず終了です! 寮探しを始めてから約3ヶ月半、無事に契約手続きも終わってやっと肩の荷が降りた気がします。留学とはいえ、海外に引越するって結構な手間と体力がいるもんですねー。

 

 

<失敗談>

 

これは寮の契約時に不動産会社に電話連絡をした時の話。大学推薦の学生寮にしようと決めたら、早急にお部屋の確保をしたかったので、すぐに不動産会社に電話をかけました。日本に電話をかける時はいつもLINE電話を利用していて、もちろん通話料金はゼロ。でも不動産に電話をかけた時はLINE電話は使えず、若干焦っていたこともあり何も考えずに普通に携帯から+81をつけてかけました。

 

電話は無事に繋がり、空き部屋は残り1部屋と伝えられる。その場の勢いで契約希望の意思を伝え、担当の方と契約内容の確認をして、無事に仮契約(仮予約?)という形でお部屋を確保。ふぅ〜。ひとまずお部屋が無事に見つかってよかった、よかった、と喜んでいた矢先・・・。

 

不動産会社と電話を切って30分くらいすると、アメリカで利用中の携帯会社から1通のテキストが送られてきました。そのテキストにはこんなことが書いてありました。

 

 

あなたの携帯番号から国際通話のご利用がありました。国際通話料金は$78です。😵 

 

 

ひぇ〜、78ドル! ちなみに、通話していた時間は約25分間。国際電話ってそんなに高かったんでしたっけ〜? 最近はLINE経由でしか日本の家族と電話しないので、携帯から普通に海外にかけるとすんごいお高いってこと、すっかり忘れてましたー。😭 

 

このすぐ後、夫にこの話をしたら、

 

 

「あ〜あ、僕の携帯からかけてたら、国際通話でも格安通話料金だったのにね〜。」

 

 

だって!もう〜〜〜、早く言ってよ〜〜!次回は夫の電話からかけてみまーす。笑

 


なんやかんやと時間はかかりましたが、今回の契約書の手続き諸々で私自身も色々と社会勉強になりました。これで無事に契約書が日本に届来ますように〜!

 

 

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