いつか…ユデタマゴ -11ページ目



開館50周年記念特別展
【 大名茶人 松平不昧の数寄 ―雲州蔵帳の名茶器―】


こちらも最終日滑り込み…(何日前の話だよ…)
トコトコと住宅街を歩いてお屋敷様な畠山記念館に到着です




ギリギリ紅い葉が残ってました  ^-^ v



松平不眛(まつだいらふまい) は、第七代目の出雲国松江藩藩主だった人です
大名茶人と言われるほど茶道を極め、特にその蒐集品は後世に伝わる御宝です


・・・といったこと位は知ってましたが、今回の副題にある「雲州蔵帳」というものは不勉強でございましたー

「雲州蔵帳」とは、集めた茶器を不眛公自身が品格品位により七つに格付け分類をし、図入りで詳細を記載したいわば目録といったものだそうです
不眛公は単なる茶器好きの蒐集家ではなく、研究者のような側面が有ったんですね


多数の名物茶器を所有していた不眛の「雲州蔵帳」の品々は、今日でも高い評価を受けています

畠山記念館は「雲州蔵帳」に記載の茶道具を大変多く所蔵していて、それらを10年ぶりに一挙公開!という展覧会でした



色々と眼福ものが有りましたが、目玉はコチラです↓↓!


《唐物肩衝茶入  銘  油屋 》重要文化財   南宋時代13世紀

大ぶりですが典型的な肩衝茶入の形をした、柿金気色の釉薬と黒飴釉の景色が賑やかなお濃茶入れです

堺の豪商・油屋が所有していたもので、その後豊臣秀吉や徳川家光などを経て、まだ33歳だった松平不眛が1500両で手に入れます

松江藩の財政が好調になったために名品集めに拍車が掛かったそうですから、この金額は結構な額だったということでしょう


不眛公は参勤交代時にも一緒に運ばせるほど、この濃茶入を大変大事にしていて、しかも一度も使わなかった(!)という・・・

運搬の際の「次第」(付属品のことです) が全て展示されていましたが、これがまた…あせる

お茶入れを、御物袋→挽家(木製などのケースですね) →挽家袋→内箱→内箱袋→外箱と、
まるでマトリョーシカかのように分厚く覆って、他の付属品と共に笈櫃(おいびつ) に入れて背負って江戸へ 行ったのです

着せ替えのお洋服 (=お仕覆) だって六枚も持ってますしー
お帽子 (=牙蓋)だって三つも持ってますしー

愛蔵品だった証ですね

購入したハンドブックにも説明が載っていました



お茶入もう一つ・・・

《古瀬戸肩衝茶入  銘  円乗坊 》室町時代15世紀

本能寺の変の際に罹災し、千利休の女婿だった円乗坊宗円という本能寺の僧が焼け跡から拾い上げて、以後肌身離さず携帯していたという由来が有ります
少し傷があるとか…(わからなかった)


作は、丸みを帯びた肩からほんの少しの膨らみのみで胴が終わり、その全体に横段の筋が付いています
釉薬も垂れるだけでなく全体にむらがあるように散っていて、あまり目にしたことの無い仕上がりでしたが、なかなか渋くて見飽きません

このお茶入れも、お仕覆三枚と挽家が二つ、更に、長緒つきのふすべ革(藁で燻した革のこと) で出来た挽家袋が有りました






《井戸茶碗  銘  細川 》重要文化財  朝鮮時代16世紀

天下三井戸と言われるものの一つで、あと二つは先日国宝展でも観られた「喜左衛門」と、未見の「加賀」です

因みに不眛公は三つ全てを所有していたことがあります
このお茶碗は、細川三斎から仙台伊達家、江戸の豪商冬木喜平次と伝わって不眛の元へ渡りました


国宝の「喜左衛門」よりこちらの「細川」の方が明るくて品が有る印象を受けました
ふっくらとした椀の風情も良いですし、高台から腰近くにまで現れた梅花皮(かいらぎ) という白い粒々もキメが揃っていて面白いです


落語「くず屋清兵衛」(井戸の茶碗) で、落ちぶれた武士の卜斎から細川の殿様が買い上げた茶碗としても登場しています



松平不眛の手による画、書、蓋置なども有りました
また、道具についての文章の中で
「天下の名物にして一人一家一国の宝物にあらずと知るべし」というところか心に残っています






もう12月も真ん中・・・
早いもんですねー
ナニかしないと!!と焦るけど、ナニを?



つー訳で都会に出掛けてきました、ハイ


↓↓スゴい都会↓↓↓


①「渋谷」のBunkamuraで《夢見るフランス絵画》展
②「白金台」の畠山記念館で《大名茶人  松平不眛の数寄》
③「広尾」の山種美術館で《東山魁夷と日本の四季》展

(大掃除とか年賀状とかではないあたり…)



いやー、①と②は日曜日が最終日だったんですよ
混んではいたけど、とにかく目にする事が出来て良かった良かった

③だけは、東山魁夷好きの女子と合流して一緒に見まして、こちらも満足


3つとも近いし、規模もコンパクトだったので1日で廻れたけど、駅の上って訳ではないので結構歩きました…


オカゲでぇ~オヒザにぃ ~♪
乳酸貯金~yo~♪

ノーミソなんか飽和量超えてるからね!



そんな記録をよかったら・・・


 ~ * ~ * ~ * ~




【夢見るフランス絵画~印象派からエコール・ド・パリへ~】


この展覧会、凄く良かったです
会期初めに行っておけば良かったなー・・
もう終わっちゃったから、オススメ!とか言えないしなー


この展覧会は、ある一人の収集家が所有する作品で構成されています (詳しくは秘密らしい)

全て!
70点余りの作品を!
しかも、良品多し!

「知られざるコレクション一挙公開!」(チラシ) だよね・・・



◆第1章:印象派とその周辺の画家たち

セザンヌ2点、シスレー2点、モネ4点、7点、ボナールとマルケ各1点…という、THE 印象派チックなコーナーでした (書いてあるまんまだ…)

印象派はササーッと流すんですが、1点だけ


《ド・ガレア夫人の肖像》1912年
ピエール=オーギュスト・ルノアール

まず豪華だなーって思って、細部に目を凝らしていったら楽しくなっちゃった作品

豪奢なドレスやアクセサリー、優雅この上ない長椅子、ビロードのカーテンと輝く敷物そして赤い壁・・・
ルノアールの肖像画ってアカデミックじゃないのにふんわり写実って感じが好きです

このご夫人はルノアールの名声を聞き付けて画商を通じて製作の依頼をしたとか
少し上気した表情に喜びが出ているような・・

壁の絵画は最初窓だと思っていて、なんで庭にダチョウ??と首を捻っていたのは結構な恥…




◆第2章:革新的で伝統的な画家たち


この章が一番楽しみでした!
目に見えるもの以上の物を表現しようとした画家達と、更なる内面追究を止めなかった画家達と…

ルオー6点、ヴラマンク10点、ディフィとドランが2点づつです


メモに花丸を付けたのは、
《カシスの港》モーリス・ド・ヴラマンク (1917年頃)

一見荒々しくてガシガシ描いているように見えるヴラマンクですが、実は写実性が高いと思う…

建物と港と船と人、そして空、よく見ると細かくて全体で見ると迫ってくる構成が凄いです

第一次大戦中に、工場派遣されていた期間に描かれているらしいという作品で、三色旗がはためいているのはそのためか、との説明…

そうと知ると全体を覆う雰囲気が暗いような気もしてくるし、何と言っても空の描写が迫力で、沸き立っているかのようです


他の作品もドラマチックに激しく変化してる空が多いですね


《嵐のあとの村》1920年頃


こんなに多く、ヴラマンクの作品をまとめて観たのは初めてです

彼のお得意が、奥へと続く人気の無い道・雪景色・葉を落とした木、とのことですが、
その荒涼とした印象を抱く作品の孤独な風景は、観ている私を必ずしも暗い気持ちにするものでは無かったです




《ニースのホテルの室内》1928年
ラウル・ディフィ

一転、わかりやすい幸せな絵を・・・

何枚も描いたニースのお気に入りのホテルの室内画です

他の作品同様、窓から見える景色の色と室内の色が大変大切ですね
クローゼットの鏡に映る地中海も、室内画なのに解放感一杯の非日常な体感を増幅させています

天井とシャンデリアが描かれているのは珍しいらしいですが、それが額縁のような効果を生んでいる、と(説明板より)




◆第3章:エコール・ド・パリの画家たち

ユトリロ11点、マリー・ローランサン4点、モディリアーニ2点、藤田嗣治6点、シャガール4点、キスリング7点でした



《雪のモンマルトル界隈》1943年
モーリス・ユトリロ

今回の展示では一番多いユトリロ、晩年近くに描かれたコチラの作品なら少し好きかも (←)

パリ初期から何枚も描いていたというモンマルトルの丘、手慣れていて力が抜けているのか (勝手なイメージですよ) 、凄くお洒落な雰囲気がウヨウヨしてました



《魚のある静物》キスリング (1950年)

これ、魚山盛りとちょっとだけ見える籠の、結構大きい絵です

艶っつやのマチエールと濃厚な色合いでオサカナグログロ~

だけど、目が離せない
不思議

キスリングは《百合》(1947年) も妖しく美しかったです
セルロイドで制作したかのような花弁からは、白百合という清楚を絵に書いたような(描いてますが)画題とは異なるインパクトを受けます




観終わって何となく、ウフフ…って気分になれる展覧会でした

パリを目指した近代の日本人画家達の気持ちを追体験するかのような作品を観たような気もします


えー、あと2展は後程・・・




ファン感・・・
今年はライオンズのも行きました

来場者、五万人と発表されてますけど、そんなに居なかったよなー



ココ、良いにおいだったわ…




第2に行って暖まり、室内練習場なんか見たりして


あとは階段下のテーブルでずーっとお喋り&腹拵えしてました

合間に、第2担当の若手選手が横を通っていったっけ…
(タッチしたした)

のんびりし過ぎて、いつのまにか第2のイベントが終わってしまった事を、民族大移動で知る汗

ほんではメインのイベント見学するかーと、冷蔵庫へ突入しました





選手押し、つーか、銀ちゃん押しのゲーム

先輩捕手が共謀して後輩捕手をまず倒しておくパターンね



大運動会…

総じて一番働いていたのは稀哲選手です
MCをし、時に場を仕切り、選手を転がし… (西口さん以外)

結構笑えたし、楽しかったです合格


ゲートで選手とのハイタッチを持ちまして、今シーズン終了です


お疲れさまでしたI



おまけです
帰宅後は即、大相撲を観戦…
勢さんは置いておいて・・・(泣)

大記録に並んだ白鵬関、その語る言葉は重い…



 


昨日、横浜DeNAベイスターズのファンフェスティバルに出掛けました 合格

一応ライオンズファンなので、他球団のイベントには行ったこと無かったんですよねー、この秋一番のお楽しみでした


いろんなエリアでいろんなイベントが行われておりましたが・・何たってコレ
YOKOHAMA高校野球部 OB会 第2章

横浜高校のOBさん多いのよね…
トークショーです、モチロン後藤さんもいますでードキドキ



あとコレ
バラエティベースボール
I☆YOKOHAMA

ピッチャーは勿論野手のお仕事ですよ
投手が4番だったり、ホームランダービーしたりね
「チームゴメス」!!!の監督さん


代打の神様、スターマンはねー、バット持つのがイッパイイッパイでねー  
外野も集まるスターマンシフト(笑)

何やってもカワユイんですが、ナニか?



「代打、オレ!」

このあとフライパンでヒット打って、手が痺れちゃってた模様・・・


メインでも、もっと色々あったけど割愛汗
他球団、特にセ・リーグなので選手もあまり知らなかったんですが、結構楽しかったなー



友達にチケット (全席自由・300円) を買っておいて貰ったんだけど、前売りで完売したらしいです


この3年間で、観客は42%増だそうですので、後藤さん効果に他ならないと思います!!




( すいません、嘘ですあせるあせる)







日本美術の規範と言われるものを観賞してきました


東山御物の美~足利将軍家の至宝~】

日本橋の三井記念美術館で、11/24(月)まで開催されています

(「ひがしやまごもつ」ですよー、おぶつと読んではアカンイカン )

絵画を中心に細かく展示替えが有るので、ラストの第7週に入るのを待って出掛けてきました

この夏の故宮博物院展で理解を深めた、北宋の文人皇帝、 徽宗の絵画を観たいなーと…ね





「東山御物」とは何でしょうか
簡単に言えば、室町時代に将軍足利義満・義教・義政らによって収集された美術品ということです

(もちろん最近知りましたのよ汗)


コレクションの殆どが南宋・元時代の品です
中国美術から考えると偏っていますが、それでも日本美術に於いて重要な位置で有ることには違いないと思います



すでに中国からは素晴らしい水墨画などが多く渡ってきていましたが、室町文化ではことのほか唐物が珍重されたようです

義政期には、画家・鑑定家の能阿弥という人物が、東山御物についてまとめた「君台観左右帳記」(くんだいかんそうちょうき)を著しました
お宝の書画や茶器の詳細、書院飾りの仕方などを、挿し絵も使って記してあるという秘伝書のようなものでしょうか


いわゆる唐物という、花瓶・堆朱・茶入などが展示してある展示室5には、小さなパネルで以下のような説明が提示されていました

足利時代の「君台観左右帳記」での茶入・茶壺の扱いは軽いが桃山時代になると一変する。稀少で美しい唐物を第一とした足利将軍家にとって、これらのものは会所飾りにふさわしいと考えられなかったのではないか。
茶の湯が発達した桃山時代では、「用」に適った唐物道具として賞玩された。


美術館に入って最初の展示室1・・・
こちらには、その重要とされた逸品が、重厚な雰囲気の中で独立ケースに入ってゆったりと展示されています



《 青磁中蕪花瓶 銘  吉野山 》 南宋時代・13世紀  

東山御物には花生じたい珍しいとのこと、形も口が広がっていて胴の中央にも横長の膨らみが有る変わった体です
それを蕪に見立てているのでしょう 、
とにかくこの青磁は碧緑といった色合いが美しかったです




重要文化財《 青磁輪花茶碗 銘  馬蝗絆 (ばこうはん)》南宋時代・13世紀   東京国立博物館 

銘の「蝗」とはイナゴのことです
元は、重盛が中国へ黄金を送った御礼の品だったとか…
義政所持の時にひび割れをしたため、明に送って替わりのものを所望したところ、このような品はもう出来ない…と鎹(かすがい)を打って返されたという逸話が有ります  
その鎹をイナゴに見立てた命名というわけですね

薄く瑞々しい青磁色と光沢、花弁の可愛らしい形、あああ~手に取りたいなぁ

・・と、9月にも思いました、確か

さっき思い出したけど、故宮博物院展のあとに東洋館で「 日本人が愛した官窯青磁 」展を観た時に思ったんだわー
( 展示されてた )



今回の目玉、その一



国宝《 油滴天目 》 南宋時代・12~13世紀 大阪市立東洋陶磁美術館 

スターは展示室2でただ一人・・

内側も外側も一面、油滴のような模様があり艶めいています
見込みの薄墨色から薄青に変化する様子が美しいので、外側にももう少し光が有ればなーとも感じてしまいました

例の「君台観左右帳記」では、油滴は曜変に次ぐものと記載されているそうです




広い展示室4の展示は中国絵画でした  

ここに目玉その二、&ワタクシの目的が…


国宝《 桃鳩図 》 徽宗  北宋時代大観元年

ももきゅうず、なんやで~
ももはとず、って読んでたわ~(恥)

ぽってりとした鳩の姿の愛くるしさ、羽の微細かつ自然な表現、色合いの美しさ、何より全体を覆う気品有る風情・・
優美ですよ、優美…  あー、観られて幸せ

根津美術館での南宋絵画展に出てから10年ぶり、しかも僅か一週間しかお目見えしないということで、ちょっと人だかりしてました

(ええ、ええ、その一人ですよ )

東山御物を象徴する作品、らしいです
確かに!




《 鴨図 》伝 徽宗筆 南宋時代 12-13世紀 五島美術館

羽!
足!
感想か?



国宝《 秋景山水・冬景山水図 》(伝)徽宗筆 南宋時代・12世紀    京都・金地院

隣に展示されている《夏景山水図》(胡直夫筆) と、失われた春景とで、
本来「四季山水図」として四幅対だったものを、今回まとめて観ることが出来ました

何て言うか…エッジが効いてる感じがしました (変?)
中国絵画は広大無辺な風景と緻密な人物が調和している作品が多いですね
風や音すら描こうと…いや、こちらが感じられそうです

あとですね、 徽宗が描いたものと伝わっていましたが、今は後年の画家の作だと言われているらしいですヨ…




国宝《 秋野牧牛図 》(伝)閻次平 南宋時代・13世紀    泉屋博古館

これは絵の細かいところより先に、おおらかな題材に心惹かれます
二人の牧童が木の陰でシラミ取りに熱中していて、一頭の牛が脱走中というのにさっぱり気付かないという場面…コラコラコラ

木の描写が細密だし牛も良いんですよね…
遠景にはうっすらと山影なのか雲なのか…



素晴らしいものですね、中国絵画って・・
(今更なんですが汗)
何しろこれらが描かれているのは、まだ13世紀ということがスゴいと思うんです




展示室5には、釉色がことのほか美しい、
重要文化財《 青磁筍花瓶 》(南宋時代・13世紀・根津美術館) とか、

変わった作柄の堆朱や堆黒の香箱や盆の数々があり、穴があくほど眺めておきました




最後の展示室7は再び中国絵画です

今期の屏風は「君台観左右帳記」を著した能阿弥の、
重要文化財《 花鳥図屏風 》(室町時代・応仁3年・出光美術館)でした

水墨の屏風は前に立つとナゼか、しゃん!としてしまう・・
絢爛豪華なものも素敵でしょうが、強くて繊細な墨の線は幻想と写実を合わせて感じられます



~ * ~ * ~

どっちかっていうと、渋い美術展と言えるかも…年齢層も高いし

私もこういうところを楽しめるようになったようです

( まだ、理解するようになった…とは言ってません 汗)




















室町殿が憧憬した唐物文化は、日本の空間を飾り、美意識の古典 (クラシック) となった