11月には新しいことを始めよう「11月の扉」 | 「本の森の入口で」

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付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます

十一月の扉
十一月の扉 高楼 方子

リブリオ出版 1999-09
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9月に読んだ「時計坂の家」がおもしろかったので、同じ作者の本を探して読んでみました。


もともと児童文学の人なので、あまり大人向けではない?いえいえ数は少ないですが、大人が読んでもしっくりくる物語の書き手です。


この11月の扉は主人公が中二の少女。たとえ40代のおばさんでも、読んでいる間は10代のみずみずしく爽やかな感性に浸れます(笑)

そう、主人公の名は爽子ちゃん。11月からたった二ヶ月の期限付きですが下宿生活を始めます。


大人の自立した女性たちに囲まれて、素直な自分を発見していく物語。並行して、子どもらしい物語の創作にも取り組みます。

このバランスがいいんですね。


爽子はもちろん、ともに暮らす下宿の女性たちに味がある。三人が三様に聡明。

そう、聡明ということば素敵ですよね。


最後は下宿をでていくのだけど、きっと爽子も聡明な女性になっていくのだろうな、と感じさせてくれます。


タイトル「11月の扉」の由来のエピソードも気が利いている。

なんとなく一年で一番地味な印象だった11月が、この本を読むことで変わりました!


十代から初老くらいのおばあちゃんにも読んでもらいたいな。

私はこれから数年ごとに11月になったらこの本を読む返すんだろうな。そんな予感がします。


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