| 十一月の扉 | |
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9月に読んだ「時計坂の家」がおもしろかったので、同じ作者の本を探して読んでみました。
もともと児童文学の人なので、あまり大人向けではない?いえいえ数は少ないですが、大人が読んでもしっくりくる物語の書き手です。
この11月の扉は主人公が中二の少女。たとえ40代のおばさんでも、読んでいる間は10代のみずみずしく爽やかな感性に浸れます(笑)
そう、主人公の名は爽子ちゃん。11月からたった二ヶ月の期限付きですが下宿生活を始めます。
大人の自立した女性たちに囲まれて、素直な自分を発見していく物語。並行して、子どもらしい物語の創作にも取り組みます。
このバランスがいいんですね。
爽子はもちろん、ともに暮らす下宿の女性たちに味がある。三人が三様に聡明。
そう、聡明ということば素敵ですよね。
最後は下宿をでていくのだけど、きっと爽子も聡明な女性になっていくのだろうな、と感じさせてくれます。
タイトル「11月の扉」の由来のエピソードも気が利いている。
なんとなく一年で一番地味な印象だった11月が、この本を読むことで変わりました!
十代から初老くらいのおばあちゃんにも読んでもらいたいな。
私はこれから数年ごとに11月になったらこの本を読む返すんだろうな。そんな予感がします。
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