童心を忘れてしまっていても…素敵なファンタジー | 「本の森の入口で」

「本の森の入口で」

本の森 イメージはドイツの童話にでてくる森 深くて暗い森に足を踏み込む勇気はないけど、
付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます

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山本 容子

講談社 2010-01-15
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柏葉幸子氏の本が好きな娘のために借りた本。しかし、開けてみたら、児童書ではなく、大人の女性にこそ、ぐっとくるお話でした!


「霧の向こうの不思議なまち」「地下室からの冒険」など、作者は日本にも、ファンタジー小説はあるぞ!と静かにだけど、力強く訴えてくれているような書き手です。


今回の主人公は、40歳の「負け組」おばさん。離婚歴あり、貧乏…なんとかやり過ごそうと、目立たないように生きているタイプの女性です。

このおばさんが、「本」の登場人物たちの騒動に巻き込まれ、変わっていくというもの。

田舎町。でも、普通に宅地開発がすすめられ、高層マンションなんかもいくつかはありそう。よくある地方の町ですね。そこの、忘れられてしまったような古い図書館。こんな地味な設定、地味な主人公というのに、なんとまあ、奇想天外なお話!


おばさんだって冒険したい。美しい若者や、可憐な少女じゃなくったって。おばさんにこそファンタジーは必要よっ!


そして、そして、最後の大切な人との再会。とても、さらりと書いているけれど、だからこそのせつなさ。私も40代、一児の母、号泣でした!

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