せつない物語「ミオよ、わたしのミオ」 | 「本の森の入口で」

「本の森の入口で」

本の森 イメージはドイツの童話にでてくる森 深くて暗い森に足を踏み込む勇気はないけど、
付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます

久しぶりの更新がこどもの本というのは、手抜きではありません。本当にお勧めしたい良い本です。


ミオよわたしのミオ (岩波少年文庫)

ミオよわたしのミオ (岩波少年文庫) イロン・ヴィークランド

岩波書店 2001-03
売り上げランキング : 116335

おすすめ平均 star
starあまりにも切なく、はかない。
star「甘え」の肯定
star世界でいちばん好きな本

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

あまりに娘が熱心に読んでいたので、私も借りて読んでみました。

「ミオよ、わたしのミオ」。 作者はリンドグレーン。


「長靴下のピッピ」に「やかましむらのこどもたち」他、こどもがイキイキと活躍する話は、はるか昔にこどもだった私も、夢中になったもんです(笑)

が、これは初めて。これまで知っていたリンドグレーンの作品とは違う味わいです。


みなしごで、つらい暮らしをしていた男の子が、夢見た世界。父親が王様の国で、生き直すお話です。現実世界でのあこがれだった親友ベンカの生活をもとに、作りなおした自分のしあわせ物語。このへんからせつなくて泣けます。「ミオよ、わたしのミオ」と呼びかけるお父さん。そう呼ばれることの幸せが、心に沁みます。


この物語が真実だとたしかめたいがために、恐ろしい冒険の旅にでることを課します。そんな少年の心理も哀しい。しかし、いろいろ分析するより、物語に浸るほうがいいですね。


大塚勇三氏の訳も丁寧な印象です。小学生3、4年生以上向き。大人のほうが、せつない度が高いのでは…

たくさんのこどもに読んでもらいたい。この本を読んで胸がせまたったという経験のある人とお友達になりたいなぁと思いました。 ・・・こんな私もおセンチにしてしまう本です。お勧め!


にほんブログ村 本ブログへ   春休みにはこども本をいっぱい読みました!なかでもイチオシです!
にほんブログ村