篠栗町の山あいの林縁で見つけたこのコガネムシ。
体形としてはややほっそりしており、3枚のびらびらの触角がとても目立つ。
甲（前翅）は茶色だが透明なので中に折りたたまれた後翅が透けて見える。
胸部は黒く点刻があり細かい毛がある。頭部も脚も黒。
脚と腹部からは毛が目立つ。
体長は10mm程度か。
ウスチャコガネ♂
過去の記録では5年前の須恵町。ちょうど福岡に転居してきた当初だ。これは♀。
初認は13年前の横浜の四季の森公園でこれは♂
いずれも春、連休前後に観察している。
ウスチャコガネの幼虫は芝を食するので害虫とされ、ゴルフ場で駆除の対象となっている。
成虫が何を食べるのかは不明だという。
何も食べないという説もあるようだ。
成虫になると何も食べない蛾もあるが、その蛾にはそもそも口がないという。
成虫というのは昆虫本来の成熟した姿であって、その生活の一部に繁殖があるはずなのだが、食べないとなると繁殖のみが成熟の目的ということになる。となると成虫に羽化してからすぐに繁殖しないとエネルギー不足になってしまうので羽化後すぐに繁殖可能ということでなければならない。成虫となってからの命も短いに違いない。
4月23日、篠栗町にて