いわゆるナナフシはだいたいはナナフシモドキかエダナナフシのどちらかであるのが経験則。
正式和名はナナフシではなくナナフシモドキ。
〇〇モドキという昆虫の和名はたくさんあるが、〇〇に似ているがちょっと違うという別昆虫につけられるもの。
ところがナナフシモドキの場合はちょっと違う。
ナナフシという木の枝に似た昆虫なのでナナフシモドキという和名だそうだ。
今回のエダナナフシはナナフシモドキによく似ているが、識別点は触角の長さ。
ナナフシモドキは前脚腿節よりも短いが、エダナナフシは前脚腿節よりもだいぶ長い(写真5枚目)。
この個体はだいぶ長いのでエダナナフシ。
ナナフシモドキによく似ているがちょっと違うので、ナナフシモドキモドキという和名がつけられていても驚くことではない。
ま、エダナナフシという別の和名がつけられて混乱はないが。
しかエダナナフシは意味的に考えると、「枝のような木の枝」ということになり、ヘンな和名とはいえると思う。
なお、ナナフシ類の食べ物は広葉樹の葉だそうだ。
中脚の腿節は翼状になっている(写真4枚目)。
前脚は前方にまっすぐ伸ばせるようになっていて頭部にあたる部分は微妙なカーブがついていてぴったり伸ばせるようになっている(写真3枚目)。
また触角も前方にまっすぐ伸ばせるようになっていて前脚にぴったり沿うようになっている。
どんだけまっすぐになりたいのか?と思う。
水泳選手の水中での伸びの姿勢のお手本になるかもしれない。
一応まとめておくと
ナナフシ ナナフシモドキの略称、通称
ナナフシモドキ 正式な和名
今回紹介のものはエダナナフシ
6月20日、久山町の山あいにて