[ヘミン]
つまらない喧嘩をしたのはいつの事だっただろうか。
いつも感じていたぬくもりが今はない。
結局今日も和解できなくて。
君がいない君のベッドで天井を見つめていた。
きっかけはただの嫉妬。
君がコンサートで誰の頬にキスしたなんて今更責める言い訳にもならない。
それでも君と繋がるたびに独占欲は募っていく。
君を誰にも渡したくないと思ってしまうんだ。
「はぁ・・・」
横になっているとまるで君と一緒に寝ているみたい。
君の香りに包まれて、このまま眠ってしまいそうだ。
俺はおぼつかない指先で君にメールを送るとそのまま意識を手放した。
「ねぇ、起きて・・・ねぇってば」
「ん・・・」
揺り起こされて目を開くと困ったような怒っているような君の顔。
あのまま眠ってしまったのか・・・。
まだ覚醒しきっていない俺は君の腕を引っ張った。
「わぁっ・・・!!」
「・・・ごめん」
「それは何に対してのごめんなの?」
戸惑ったように揺れる君の瞳。
俺はその頬に手を伸ばしてするりと撫でる。
「怒ってごめん・・・ただの嫉妬だよ・・・」
君の瞳から零れた一筋の涙。
その雫に吸い寄せられるようにキスを落とす。
「嫉妬、って」
「俺の幼稚なヤキモチだよ。」
「・・・そう、なの」
「本当は誰にも触らせたくないんだ・・・俺だけのモノでいてよ。」
「俺は、そう思ってるよ?」
ふわりと笑う君。
あぁ、俺はこの笑顔を見たかった。
ひどく安心して君の肩口に顔を埋める。
擽ったそうに声を漏らした君。
その声が官能的で俺の雄がムクムクと欲望をもたげてきた。
顔を上げると少し恥ずかしそうに桜色の君。
そのまま君と唇を交わした。
泣かないで、俺だけの君よ。
この鼓動が続く限り、君の涙を笑顔に変えてやりたい。
抱きしめた震える体を慈しむように愛するから。
俺が醜い嫉妬なんて起こさないようにすべてを埋め尽くすから。
「ドン、ヘ・・・」
「愛してるよ、ソンミンヒョン。」
熱く昂ぶる俺の心を受け止めていて。
俺は飛沫と共に君の胎内に愛を注ぎ込んだ。
END
初ヘミン
魚が送ったメールには
『話があるから部屋で待ってる』
とだけ書いてありました。