メタボ百選 | 桃の上にも・・・

桃の上にも・・・

妄想バイクで爆走中☆

ある日彼が激安スポーツジムに行った。

運動不足が気になるもよう。
お腹も、…気になるもよう。


メタボという単語がやたらと目に付く。
街で見掛けるカタカナは全て「メタボ」に見える。


そしてその日、会話の途中で彼が言った。

「メタボ百選みたいなのに書いてあったもん。」

…ん!メタボ百選。

それはどのような本なのですか!?


そして、…妄想スイッチ、ON。



「メタボ百選」

それはきっと、全国選りすぐりのメタボ、ベスト100を紹介する本に違いない。

毎年改訂され、メタボ百選に選ばれる事が、メタボの間で一つのステータスとなっている。

年に一度、大晦日に全国のメタボが一堂に会する、メタボの祭典が開催される。

そこでメタボベスト100が発表され、

そして、今年一番輝いたメタボ、メタボ・オブ・ザ・イヤーが選ばれる。

もちろん、メタボ・オブ・ザ・イヤーは、「メタボ百選」の表紙を飾る。

それは、全国のメタボの憧れ。

連続してメタボ・オブ・ザ・イヤーに選ばれる事は難しく、それがメタボの志気を押し上げていると言っても過言ではない。

発表の後には、パーティー。

首から駅弁風のトレイをかけ、立食パーティーではあるが、効率的に食料の確保ができる。

今年のメタボ・オブ・ザ・イヤーを囲んで、骨付き肉を手に、カウントダウン。

骨付き肉を天に突き上げ、頭上ではスナック菓子の詰まった薬玉が割られ新年を迎える。


一方、正式でないパーティーも開かれている。

会場は毎年秘密にされ、運良くチケットを入手できた者だけが参加できる。

その集会は「うらメタ」と呼ばれ、メタルなライブステージが催される。

チケットは、ワン骨付き肉付き。

メタボがひしめき合う会場の熱気は尋常ではなく、失神する者も少なくない。

カウントダウン、そして、午前0時になった瞬間、炭酸ジュースのシャワーが降り注ぐ。

ライブの熱狂も頂点に。


うらメタ参加者の間では、ベタベタの上にコートを羽織り、初詣に行く、というのが通例になっている。

それが、彼等の結束を強める行為となっていたりもする。

羨望のまなざしを受けながら、一年の無事、そして更なる飛躍を願う。


ライブの熱も覚め、疲れた体を引きずって歩く帰り道、白々してきた空に朝日がさす


「あけましておめでとう。
今年も良い歳でありますように。」



・・・おっと、

…ただの言い間違いだったのに。

ホントはメタボ予防のトレーニングメニューが載ってるポスターでした。





「うらメタ」行ってみたい。


・・・ないけど。


2008/03/14