何かひとつ
大事なものがあって
何かひとつ
守りたいものがある
それは確実に揺るぎないのだけれど
夜の風なんかに当たって歩くと
時折落ち着かなくなる
自分の今までと
今の自分を比べるなんぞ
あまりにナンセンス
歴史はそんな単位で私を生かしてはいない
地面を踏みしめるリズムが
自分のスピードじゃなかったとしても
別に大したことじゃない
むしろその方が良いことだってある
言いたいことも
別に話したいことがあるわけじゃない
何となく
そこに居ることで息が出来る夜がある
武士は食わねど高楊枝
春はすぐそこ
蕾が開く音は聞こえるだろうか