地獄のタクシードライバー宇宙への旅
(オリジナルパロディ)
ベトナム戦争からの帰還兵であったトラビスは、不眠症を患っていたため深夜のタクシードライバーをしていた。
トラビスが街を流していると2体のロボットがタクシーを止めた。
不審がりながらもロボットを乗せると、突然小さな方のロボットから映像でメッセージが流れてきた。
ある惑星の美しい王女が窮屈な生活を嫌ってホテルを抜け出して街を徘徊して酔っぱらってベンチで寝てしまっているときに対立している帝国軍の兵士に捕まり、宇宙に連れ去られたというのだ。
それを知ったトラビスは王女を救おうと、腕利きの宇宙パイロットが集まるバーに寄り、一人の男をパイロットとして雇い、2体のロボットたちとともに宇宙に向かうことにした。
トラビスは軍とも精通しており、途中妨害してくるゲリラ部隊を排除するために軍に要請して大規模な空挺部隊を招集して、小惑星帯に潜むゲリラたちをBGMにワーグナーのワルキューレの騎行を大音量で流しながら殲滅していった。
そして宇宙の旅を続けていたのだが、
トラビスらが乗る宇宙船がある衛星に引き寄せられるように着陸する。
その衛星の中央には黒いモノリスがそびえたっており、トラビスがそれに触れるとフォースと呼ばれる超能力を身に着けた。
衛星には美しい湖があり、
その湖の中から美しい聖女がトラビスに“エクスカリバー”という剣を授ける。
この件は勇者にしか扱えない代物で、トラビスは自分が選ばれた男だと知る。
王女を救う宇宙の旅は過酷で、トラビスがかつて闘っていたことのあるベトナムの川を上っていくようだった。
地球からたびたび王女をさらった人物の情報が送られてくるのだが、その男の経歴は全く素晴らしいもので、なぜこの男がこんなことをしたのか理解できなくなってくる。
トラビスは途中で寄った惑星で、悪い男に捕まってしまった女性ロック歌手をを救い出し、彼女のマネージャーと称している男とともに旅に同行させる。
そして、この惑星の乱れた治安を正そうと、この星を管轄している大統領を暗殺しようとするが未遂に終わる。
実は、この女性ロック歌手はかつてのトラビスの恋人だったのだ。
トラビスは彼女の付き人になる事は出来ないと言って別れたという過去があった。
トラビスの宇宙船の燃料が少なくなってくる。
もうダメかと思った瞬間正面から巨大な宇宙船が近寄ってくる。
相手はこちらを攻撃してくる意思はないらしく、なんとか交信を試みているようだ。
女性ロック歌手が得意のキーボードで5音階を奏でると、相手も同じ音階で返してきた。
そして空気のあるスペースコロニーで、背が低くて足の短い宇宙人が現れて、これまでの旅で負傷していたトラビスの傷を指先で触れて治してくれた。
そして燃料の尽きてしまった宇宙船のかわりに、宇宙を自在に飛び回ることのできる自転車を貸してくれたのだ。
自転車に乗りながら宇宙を旅する3人と2体のロボット。
ロボットはいつでも口論しているが、仲は良いようだ。
バックにはゴキゲンなロックが流れている。
長い旅で、トラビスやほかの人物も髭が伸び、薄汚れた格好になっていく。
道中の保守的な惑星の住民たちは、そんな彼らを歓迎しない。
途中、壮絶な銃弾攻撃を受けるが、トラビスの持つフォースの力で危険を事前に察知し危機を逃れる。
帝国軍の支配する人口の惑星デス・スターが近づいてくる。
この帝国軍を支配するベイダーという男は片手が鋭い金属製の爪になっていて、いろんな惑星から強者を集めてきては、格闘技大会を行うのが好きな男だった。
ベイダーはベトナム戦争に対し母国の欺瞞を感じ、国と国の勝敗は実際の肉体同士で争うべきだという悟りを開き、この帝国を築いたのだ。
王女をさらった理由は、王女の惑星は格闘技が嫌いで、格闘技のネガティブキャンペーンを全宇宙に対して発信していたからだった。
ベイダーの言い分も王女側の言い分もよく理解できないトラビスは、不安な気持ちのままベイダーと対峙することになるのだが・・・・
と、パロディストーリーを考えてみました。ネタがいくつ入っていたでしょう?
わかった人はコメントくださいね。
思い付きで書いたので、細かい設定に粗さがあるのはお許しください。
(ツッコミはありです)
お気軽に読み進めていただければ嬉しいです!
続きもあるかもしれません。
『地獄のタクシードライバー宇宙への旅』(2023)
原作:がちゃん 制作・公開未定。