私史上、劇場で観た一番長い映画 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

ベルナルド・ベルトルッチ監督の、

『1900年』が、一番長い映画でした。

上映時間5時間26分!

昭和57年の秋でした。

 

もともと2部作の作品で、

1部、2部を一挙に上映したのは日本が初めてで、

私が鑑賞した『阪急プラザ劇場』には、

この画期的な上映に世界のマスコミが取材に来ていました。

 

 

そのころ私は、

劇場で映画を観るときに、

『出来るだけ身体を動かさず最初に座ったそのままの態勢で映画を観続ける』

という謎のルールを自分に課していたので、

なかなかハードな体験だったのを覚えています。

 

それでも作品自体は素晴らしいもので、

長尺映画にありがちな中だるみの演出もなく、

全く同じ日に生まれた地主の子と小作人の子を演じた

ロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパルデューの演技が素晴らしかったのに加え、

残虐なファシストの幹部アッチラを演じたドナルド・サザーランドに恐怖を覚えるほどの衝撃を受けました。

 

とてつもない長編映画でしたが、

私のオールタイムベスト10に入っている忘れられない作品となりました。

素晴らしかった。

 

ラスト、

年老いた二人の喧嘩シーンが忘れられません。

 

1982年鑑賞の映画総括。

当時映画評論家気取りの文章が今読み返すと恥ずかしい。

でも、いい作品に出合えてたなあ・・・

 

 

レビューです。