スローなブギにしてくれ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

スローなブギにしてくれ

1981年(日) 藤田敏八監督作品

 

このタイトルを聞いて、

♪ウォンチュ~と条件反射的に口ずさんでしまう人は、

少なくとも40代後半から50代以上だと思う。

それほど一度聞いたら忘れられないメロディとタイトルであります。

 

猫と一緒にムスタングに乗っている中年男(山崎努)に拾われたさち乃(浅野温子)。

彼女は第三京浜道路で放り出され、

今度はバイクの少年ゴロー(古尾谷雅人)に拾われる。

 

二人はなんとなく同棲を始める。

中年男は男二人女一人の奇妙な同棲生活を送っていた。

 

ゴローとの同棲生活がうまくいかなくなったさち乃は、

中年男の元に身を寄せるのだが・・・

 

いかにも80年代らしい、

つかみようのない三角関係を描いた作品です。

 

オープニングの夕陽の第三京浜の場面から、

フィーリング重視の無色透明な作品であることが予想できます。

 

主演の浅野温子の目力は強いですね。

フワフワした展開だけに、

彼女の目力が一層引き立ちます。

 

しかし人物は描き切っているんだなあ。

刹那的に生きる中年男山崎努が哀しい。

自分に酔おうとするが酔いきれないダメな男だ。

 

ゴローを演じる古尾谷雅人は、

対照的に激情家だ。

ただ、この男も自分勝手で、

女性の人格を否定したりする場面もある。

 

この二人の間を、

フワフワ漂うのが浅野温子ってわけです。

 

当時の、

“ナウ”で“ヤング”な雰囲気は十分感じられます。

ラストの解釈は見方が分かれるところでしょう。

観てみてください。

 

 

 

 

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