野良猫ロック ワイルド・ジャンボ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

『野良猫ロック ワイルド・ジャンボ』

1970年(日) 藤田敏八監督作品

 

70年代大好き世代の僕にとってはたまらなく愛しい一作。

荒唐無稽のストーリーながら、

アメリカン・ニューシネマの影響が感じられる切ない展開に、

パロディも満載という作品です。

 

ジープを乗り回し、

無軌道な生活を送る5人組『ペリカン・クラブ』。

 

タキ(地井武男)をリーダーとする、

ガニ新(藤竜也)、デボ(前野霜一郎)、ジロー(夏夕介)、C子(梶芽衣子)たちがメンバーだった。

 

ある日、

タキに近づいてくる謎の女アサ子(范文雀)がいた。

彼女は正教学会(某宗教団体がモデルか?)の会長の愛人であるという。

 

そして、

ある海岸で学会の大祭が行われてそこにお布施が大量に集まるので、

それを強奪しようとタキに近づいたのだ。

 

ペリカンクラブの面々は、

綿密に計画を練り実行に移したのだが、

たった一つの計算違いが・・・

 

テレビから聴こえてくる♪やめられないとまらない、かっぱえびせん~のCMソング(クレジットにはなかったがスポンサーだったのかもしれない)や、男は黙ってサッポロビールなど懐かしいフレーズが満載。

抱っこちゃん人形を射撃の的にしたりする。

『オ~マンダム』で人気となったチャールズ・ブロンソンもまさかのいじられ方をされています。

 

和田アキ子が唄う『土砂降りの雨の中で』も画面にとてもよくあっていた。

 

そして梶芽衣子の不思議な存在感も光る。

『C子の歌』のアンニュイ感がたまらない。

 

なんとなく、

『冒険者たち』を連想させるストーリーにも感じた。

 

『明日に向かって撃て』を彷彿とさせるラストシーン。

海に沈んでいく札束。

余韻もなかなかいいよ!

 

随所に敏八節が光り、

とても面白くできているシリーズ2作目です。

おススメです!

 

第一作 『女番長野良猫ロック』のレビュー

 

 

 

 

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