『靖国・地霊・天皇』
2014年(日) 大浦信行監督作品
明治2年(1869)6月29日、明治天皇の思し召しによって建てられた東京招魂社が始まりで、明治12年(1879)に「靖国神社」と改称されて今日に至っている靖国神社。
国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、その事績を永く後世に伝えることを目的に創建された神社で、「靖国」という社号も明治天皇の命名によるもので、「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いが込められています。
(一部靖国神社ホームページより)
その靖国神社について、
最近、右も左もやかましい。
その両派の先陣に立つ弁護士が、
それぞれの立場にのっとって靖国神社について語るドキュメンタリーなのだが、
靖国に祀られている英霊たちに手を合わせる主義の僕にとっては、
少々意地の悪い作品に感じた。
靖国擁護派の弁護士が意見する場面では、
決まって前衛的な趣味の悪い映像が流され、
観ている者の感情を悪い方に流していく。
大体ドキュメンタリーというのは、
ほとんどの場合において制作者の主観が入っているので、
思考洗脳にはもってこいなのだが、
本作はまさにそれ。
現在日本の繁栄があるのは、
英霊たちが命をかけてこの国を守って戦ってくれたから。
それに対して静かに手を合わせるというのは、
国民として当然だと思うのですが、
それはおかしいという意見の方もおられるのですね。
言論の自由が保障されている我が国ですから、
どんな作品を作って主張しようとも、
それは制作者側の自由なのだが、
それを観る側は、
その投げかけられているテーマに疑問を持たなければならない。
僕たちは、
史実を無視して感情論に振り回されるのではなくて、
冷静に過去を分析し、
多角的な面から日本近代史を考察しなければならないと思う。
第二次大戦が侵略戦争だったか否かというのは、
学校の教育に疑問を持った者なら、
その答えがわかると思います。
今日のブログはちょっと政治的になっちゃいました。
不快な思いをされた方がいらしたらすみません。
でも、
こういう一方的な主張の強い作品に対して、
一言言わずにはおれなかったのです。
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