好きなコミックTOP10とその映画化 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

ここ20年ほどはコミックは全く読まなくなりましたが、

子供の頃はコミック大好き少年でした。

 

そんな僕のコミックオールタイムTOP10と、

その映画化作品について書こうと思います。

 

第10位:がきデカ 山上たつひこ

日本最初の少年警官『がきデカ』を中心とした、

本当にくだらないギャグマンガ。まさにお下劣で、学校に持ち込んで先生に取り上げられていた子がいました。

 

映画化:なし

 

第9位:野球狂の詩 水島新司

水島作品としては、『ドカベン』よりもこちらを上に置きたい。

日本初の女性プロ野球選手水原勇気を描いた後半よりも、

スポットのあたらないような脇役の選手たちの物語を読み切り形式で書いていたころが面白かった。

 

映画化:

水原勇気を木之内みどりが演じて実写映画化。

小池朝雄の岩田鉄五郎や、桑山正一の五利監督が漫画に似ているなあと感じた。野村克也さんも南海ホークスのキャッチャー役で出演してます。

 

8位:サイクル野郎 庄司としお

1974年から8年間にわたって『週刊少年キング』にて連載。

自転車屋の息子丸井輪太郎が、自転車で日本一周を試みるお話。

僕は影響されて、

日本一周をやりたくなりました。

 

映画化:なし

 

第7位:すすめ!!パイレーツ 江口寿史

架空のプロ野球球団『千葉パイレーツ』の面々を主人公にしたパロディーギャグマンガ。熱血根性漫画を徹底的にパロっている物語が面白く、中には感動的な物語もあったりする。江口寿史の画力はこのデビュー作から光っていた。

 

映画化:なし

 

第6位:1・2の三四郎 小林まこと

主人公、東 三四郎は、

人が見ているところではいい加減な男だが、

実は熱血人間。ラグビー~柔道と極めた後、

悪役レスラー桜五郎に弟子入りしプロレスラーに。

昼間はひまわり保育園の保父、それ以外の時間はプロレスラーとして大活躍する物語。

20年以上たって書かれた続編も面白い。

 

映画化:

1995年、K-1の選手だった佐竹雅昭主演で映画化。

三四郎にイメージは近いと思うがどうだったのだろう。

未見です。

 

第5位:アシュラ ジョージ秋山

ジョージ秋山作品では、

これか、『銭ゲバ』かで悩みました。

平安末期、

大飢饉のため、

生まれてきてすぐ母親によって食われようとしていた少年アシュラ。

彼もまた人肉を喰って生き延びていくが・・・という物語で、生まれながらにして業を背負ったアシュラの壮絶な人生を確かな画力で描いている。当時、有害図書指定され発売禁止になったのは有名な話。

 

映画化:

2012年にフルCG作品としてアニメ映画化。

気になっていたのですが未見です。

 

5位(同点):海辺の叙景 つげ義春

つげ義春作品は全部好きだが、

ランキングにはこれと『ねじ式』とで悩んだがこちらにした。

1967年に発表された27ページの短編。

雨の海水浴場、灰色の空、寂しい海岸、

そこを舞台に描かれる淡い恋愛模様。

とてもじれったい男女の関係が情感たっぷりに描かれる。

 

映画化:なし

 

第4位:ブラックジャック 手塚治虫

一時低迷していた手塚治虫が、

『週刊少年チャンピオン』にて連載し、

手塚治虫健在を示した名作。

高額な報酬を要求する無免許天才医ブラックジャックと彼によって作られた助手ピノコを中心に読み切り形式で物語は展開。医療倫理問題にまで切り込んでいる。

 

映画化:

幾度かアニメで映画化されているがいずれも未見。

 

3位:サイボーグ009 石森(石ノ森)章太郎

この作品には夢中になりました。

武器商人『ブラックゴースト』にとらえられ、

戦争用に改造された9人の人間たち。

集団ヒーローものの元祖であると同時に、膨大な石ノ森作品の中でも代表作品。最終話(だった)天使篇のエンディングは呆然としました。

 

映画化:

こちらも幾度となくアニメ映画化されていまが、

僕が観たのは『超銀河伝説』のみ。

ストーリーさえも覚えていません(汗)

 

2位:ワイルド7 望月三起也

法で裁けない悪党を悪党が退治する!

改造バイクを駆使して悪党とわかれば裁判なしで処刑する権利を持つ7人の特殊警官。主人公、飛葉は優しい鷲とよばれ、熱い正義感を持っている。スクリーントーンを使わない望月氏のタッチは本当にかっこよかった。模写しようとしても、僕の画力じゃ無理だった・・・

 

映画化:

2011年、

瑛太主演で実写映画化。

オープニングはとてもよかったのだが、

全体としては駄作だったなあ・・・

 

1位:あしたのジョー ちばてつや/高森朝雄

今読んでもまったく色褪せない名作。

1巻を読み始めると必ず最後まで一気読みしてしまう。

真っ白に燃え尽きたラストシーンは漫画を超えた崇高さがあった。

 

映画化:

アニメでは1,2と2作に渡って1980年に映画化。原作の細かいディテールが削がれていて個人的には不満だった。

実写版では、

1970年に石橋正次主演、2011年山下智久主演で映画化。

1970年版が観てみたい。

2011年版は力石役の伊勢谷友介が、相当な減量で役者魂を見せつけてくれましたが、葉子役の香里奈が全くイメージに合わずがっかりした。

 

コミック原作の実写化って、

ほとんどが失敗していますね・・・