超個人的ミュージカル映画BEST10 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

久々に『超個人的』シリーズ。

今回は僕が愛してやまないミュージカル映画のBEST10を。

よろしければお付き合いくださいませ・・・

 

1位:ウエストサイド物語(1961)

この作品の首位は揺るぎません。

劇場の1回目から最終回まで4回も続けて鑑賞した作品は他にありません。『トゥナイト』のシーンも悪くないが、個人的には『アメリカ』や『クール』が最高。クライマックスでソロが次第に四重奏に変わっていくところはもう鳥肌ものでした。ナタリー・ウッドとリチャード・ベイマーなんかより、ジョージ・チャキリスとリタ・モレノが圧倒的な魅力。

 

2位:雨に唄えば(1952)

映画がサイレントからトーキーに変わろうとしていたころのミュージカル・コメディー。ジーン・ケリーが土砂降りの雨の中を傘を放り投げ歌い踊るシーンが余りにも有名ですが、映画界の明るい未来を予見させる『グットモーニング』のシーンが好きかな。昨年暮れに急逝したデビー・レイノルズがとってもチャーミングだった。あと、ドナルド・オコナーの見せ場である『Make Laugh』のシーンも必見!

 

3位:素晴らしき戦争(1969)

ミュージカルは時にシリアスな作劇よりも痛烈な皮肉を生み出すことがある。この作品はその典型。第一次世界大戦が勃発する頃。戦地に赴く者、内地に残る者、上官と兵士、それぞれのドラマが反戦歌としてドラマの中で歌い、踊られる。夫を、父を、息子を失ったスミス家の女たち、どこまでも続く無名兵士の墓、そしてリボン。ミュージカルでありながら衝撃的とも思えるラストだった。

 

4位:踊る大紐育(1949)

海軍の兵士がニューヨークで24時間の休暇をもらう。喜び勇んで街に繰り出すジーン・ケリーをはじめとする3人の兵士たち。目的はもちろんナンパ。ジーン・ケリーのダンスのキレキレ感もとてもよく、これぞミュージカル!と愉しませてくれる作品。

 

5位:スイート・チャリティー(1969)

フェリーニ監督の『カビリアの夜』をボブ・フォッシー監督が見事に映画化。シャーリー・マクレーン演じるチャリティーには次々と小不幸が訪れ、時にはしょんぼりすることもあるが持ち前の明るさで乗り越えていく。涙で化粧が落ち黒い涙を流しながらも微笑むシャーリー・マクレーンが忘れられない。

 

6位:アニーよ銃をとれ(1950)

西部劇とミュージカルの見事な融合。子供のころから銃の扱いに長けたアニーが、西部のショー一座と旅回りをする。アニーはたちまち人気者になるがそれまでショーの看板だった男優が自分の人気が落ちるのではないかと不安になって・・・ということで、見どころは射撃大会。最後に勝ちをアニーが男に譲るシーンなどは、これぞミュージカルというべき面白さ。

 

7位:ブルース・ブラザース(1980)

この辺で少し変化球を掘りこんでみる。刑務所を出所したジョン・ベルーシは弟のダン・エイクロイドどともに神のお告げによりバンドを結成し、自分たちの育った孤児院を救おうとする。登場するミュージシャンが実に華やかでゴキゲンになれる曲もてんこ盛り。カー・アクションのシーンも映画史に残る破壊力でラストの『監獄ロック』まで表情は緩みっぱなしだった。キャリー・フィッシャーも謎の女の役で登場。

 

8位:シェルブールの雨傘(1964)

いかにもフランスらしいミュージカル。全編が歌。オープニングの傘が開くシーンがとにかく素晴らしい。ちょっと苦い味が残る悲恋物語だが、それもまたフランス映画らしい。

 

9位:掠奪された七人の花嫁

田舎からやってきた男たちが若い娘をさらってしまうというトンデモなストーリーだが、とにかく楽しい。『卒業』などでおなじみとなる花嫁掠奪物の元祖と言えるかもしれない。

 

10位:イエロー・サブマリン(1968)

締めくくりはこの作品で。海底にある平和な国ペパー・ランドでコンサートを開いていたサージェントペパーズロンリーハーツクラブバンドの前に現れた音楽が大嫌いな青鬼。青鬼は音楽をこの世からなくしてペパーランドを征服しようとする。なんとか青鬼らの攻撃を逃れたペパー・ランドの指揮者のフレッドは、司令官に任ぜられイエローサブマリンにのって助けを求める旅に出て、リバプールの街でビートルズの4人と出会う。事情を知った4人はペパーランドへ向かう。ビートルズのの音楽がいいのはもちろんだが、そのなかに力強いメッセージが込められているのが名作と言われる所以。日本のアニメとはまるで違う画風にも注目。

 

 

いかがでしたでしょうか。

こうしてみると、

あらためて僕はミュージカルが好きなんだなあと思います。

 

次回は『アクション映画編』で!