2000人の狂人 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

2000人の狂人』 原題:Two Thousand Maniacs!

1964年(米) ハーシェル・ゴードン・ルイス監督作品

 

いかにも低予算で、

チープ臭漂う作品ですが、

結構、楽しませてもらえます。

 

アメリカ北部から南部までドライブをする2台の車。

村人がわざと道をふさぎ自分たちの村へ誘い込む。

 

1台は4人、

もう1台は2人の計6人が村の中へ。

 

人口2000人のこの村では、

『100年祭』が行われており、

この6人は主賓だという。

 

町長を筆頭として、

6人を村人全員が、

王族のようなもてなしをする。

 

しかしこの祭り、

100年前の南北戦争のときに虐殺された村人たちの、

北部の人間に対する復讐だった・・・

 

この時代の作品にしては、

結構グロいスプラッター場面が見どころ。

 

村人たちが、

旅人を一人一人惨殺していくのですが、

その殺し方がバリエーションにとんでいて、

工夫しているなあと感心した。

 

ナイフや斧を使って手足をぶった切り、

バーベキューにしたりするのを手始めに、

これでもかという残酷描写が繰り広げられる。

 

樽の中に人間を閉じ込め、

外から釘を打ち込み、

丘の上から転がり落とすなどという残酷技もある。

あと、人体八つ裂き競馬なんかも強烈。

 

背景に流れる曲が、

カントリー調の御陽気な曲なのも、

おどろおどろしいいかにもっていう音楽じゃないから、

逆に怖かったりする。

 

途中から、

主人公のカップルが逃げ通してしまうのだろうなと読めてしまうのが、

ちょっと減点ですが、

保安官を連れて現場の村に戻ってきたときに、

村が跡形もなくなくなっているのも不気味でいい。

 

100年前に殺された亡霊たちが、

『次の200年祭が楽しみだな』なんて言っているのも、

意味深でいい。

 

なかなかのゴア描写がございますので、

鑑賞は自己責任でお願いします。

 

 

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懐かしい曲がいっぱい!

昭和音楽祭