ハレンチ学園 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
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ハレンチ学園

1970年(日) 丹野雄二監督作品

 

週刊少年ジャンプの黎明期に連載され、

話題にもなり問題にもなった永井豪原作の漫画『ハレンチ学園』の実写化です。

 

聖ハレンチ学園における、

倫理観の欠如した教師と自由を求める生徒たちの闘争を描く!

と、いえばカッコいいんですが、

原作のインパクトは超えられませんでしたね。

 

新学期に入り、

クラス替えが行われたのだが、

男女別のクラスにしたため生徒たち(特に男子生徒)たちの猛反発をくらう。

 

問題児の多いこのクラスを自ら希望して担任を引き受けたのが、マカロニという転任してきた教師(宍戸錠)。

 

生徒たちは全学連バリのデモを行い、

女子生徒たちが軟禁されている教室のバリケードを突破し、

クラスは男女混合に戻る・・・

 

というのが前半で、

後半は、

新任女教師(うつみ宮土理)が加わっての、

修学旅行大騒動となります。

 

原作を知っている者から見れば、

極端にデフォルメされた登場人物を実写化するのはさすがに厳しいと思った。

でも、教師側はなかなか頑張っていて、

ヒゲゴジラの藤村俊二や丸越の小松方正、

パラソルの由利徹は雰囲気が出てた。

 

サービス出演の左ト全の、

『老人と子供のポルカ』も聴けます。

 

問題は生徒側の主人公オヤビンで、

雷門ケン坊はどうもイメージが違う。

 

逆に、

ヒロイン十兵衛を演じた児島美ゆきはイメージどおりでした。

かわいらしくてちょっとセクシーで。

 

ただ、

やっぱり全体の印象として、

原作が権力を徹底的に馬鹿にした痛快作であったのに、

こちらはとても健全な生徒たちのお遊び映画という感じ。

 

永井豪の原作モノって、

実写化はやっぱり難しいです・・・

 

 

 

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