暗くなるまで待って | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

暗くなるまで待って』 原題:Wait Until Dark

1967年(米) テレンス・ヤング監督作品

 

職人監督テレンス・ヤングがその腕をいかんなく発揮したシチュエーション・スリラー。

最後まで気を緩めることができない優れた作劇です。

 

空港で人形を預かった男。

人形の中には麻薬が隠されていた。

 

男は家に持ち帰る。

家には盲目の妻オードリー・ヘップバーンがいた。

 

そして、

夫の留守中に、

3人の男が人形を奪い返しにやってくる・・・

 

ヘップバーンが盲目というところがミソで、

3人の男に最初は不審を抱かなかったところ、

視覚では感じ取れない室内の異変から不信感を抱いていくところがうまい。

 

家事を手伝ってくれる眼鏡にそばかすの少女の大活躍もうれしくなるが、

いよいよ男たちが殺意をむき出してヘップバーンを襲ってくるところから、

サスペンスはぐっと高まる。

 

盲目のヘップバーンは、

ハンディを逆手にとって、

部屋中の電球を片っ端から割って真っ暗にする。

 

闇の中の戦いになるのだが、

犯人側は床にガソリンをまいて脅そうとする。

物語の前半に灰皿の紙屑が燃えるという伏線を張っているため、

炎に関して恐怖心を抱いているヘップバーンの心情が観客にもわかるのだ。

 

これも前半なんだが、

冷蔵庫の霜取りをしておいてくれと、

夫がヘップバーンに頼んでいる。

これもクライマックスのサスペンスに生きてくるんだな。

 

電話のトリックを見破るシーンも、

テレンス・ヤング監督は、

画で見せてくれるから、

理屈っぽくなくていい。

 

暗闇の中、

突然ヘップバーンが足を掴まれるシーンは、

何度見ても驚かされる。

 

極上のスリラーです。

未見の方はどうぞ!

音楽はお馴染みヘンリー・マンシーニ。

 

 

 

懐かしい楽曲がいっぱい!

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