波止場 | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

波止場 コレクターズ・エディション [DVD]/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

¥1,523
Amazon.co.jp

波止場』原題:On the Waterfront
1954年(米)エリア・カザン監督作品

この作品は1954年のアカデミー賞で、
『作品賞』『監督賞(エリア・カザン)』『主演男優賞(マーロン・ブランド)』『助演女優賞エヴア・マリー・セイント)』等を受賞した。

ある港の権益を一手に握るマフィア。
彼等に兄を殺された弟が、
危険を顧みず彼らによる搾取や不当行為と闘う。

主演のボクサー崩れを演じるマーロン・ブランドの、
陰のある個性が圧倒的存在感。
粗野な性格かと思いきや、
屋上で鳩を飼ったりしている。

マフィアとの対決で、
ボロ雑巾のように叩きのめされたブランドが、
仕事の権利を主張するために立ち上がりよろめきながら歩くシーンは、
この作品のクライマックス。
カザン監督の粘り強い長回しが緊張感を生む。

この作品のカザン監督は、
本当に粘り強く、
ブランドの兄が殺されて壁につるされているシーンは、
ショッキングだ。

名作には名音楽がつきものだが、
レオナード・バーンスティンの音楽も、
作品の緊張を盛り上げる。

悪役は憎らしいほど、
作品は面白い。
組合を牛耳るマフィアのボス演じる、
ロッド・スタイガーは実に憎々しい。

やや左寄りの感があるこの作品。
その後巻き起こるハリウッドの“赤狩り”における、
エリア・カザン監督の顛末を思うと、
より興味深くなる。
予告編


人気ブログランキング
  にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ



昭和音楽祭

翔べスワローズ!進撃燕軍団!

こんなのもあります。
エキサイティング大阪街歩きのブログ

こちらは興味のある方のみお越しください
大阪収益不動産EGエステート

重ね重ねよろしくお願いいたします。
読者登録してね