天井桟敷の人々 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

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天井桟敷の人々』原題:Les enfants du Paradis
1945年(仏)マルセル・カルネ監督作品

約35年ぶりに鑑賞しました。
当時リバイバル公開されたのを観に行ったのだが、
相当な時間がたってしまった。

『天井桟敷の人々』は、
当時でもひどく感動して、
感想をいろいろ人に伝え回ったのだが、
久しぶりに再見して、
あのころ、本当にこの作品の凄さがわかっていたのか、
今になっては自信がない。

6000万フランの費用をかけて、
舞台となる『犯罪大通り』のセットを400メートルにわたって作成し、
群衆シーンのエキストラに1800人起用、
製作期間2年余り、
しかも作られていた時代が、
現代劇を作成することを禁じられていたナチス・ドイツの占領下だったのだ。

『犯罪大通り』と名付けられた寄席や見世物小屋が連なる通りで繰り広げられる、
パントマイム役者、饒舌な俳優、恋なんて簡単と言い切る女優、
無頼の詩人、権力と金の権化のような貴族、と、
それぞれの人間が絡み合う、奇跡のようなドラマ。

俗世間に溺れてしまった古着屋を狂言回しにして、
喜怒哀楽の詰まった3時間6分。

劇場に集まってくる、
あらゆる人たちへのオマージュだと、
監督マルセル・カルネは言う。

天井桟敷とは、
劇場の中でも一番舞台から遠い、
料金の安い庶民の席のことで、
人々とは、役者たちとのこと。

役者も奇跡的な演技を見せる。

哀しきパントマイム役者バチスト演じるジャン・ルイ・バローは、
叶わぬ恋が哀しい。

奔放な恋に彷徨う女ギャランス演じるは、
アルレッティ。
数々の男の運命を狂わす魔性の女だ。

第1部『犯罪大通り』と、
第2部『白い男』にわかれた2部構成。

まだ、ご覧になられていない方のために、
ストーリーは割愛しますが、
時代背景からは考えることのできない超大作。

それが『天井桟敷の人々』です。
予告編

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