手錠のままの脱獄 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


手錠のままの脱獄』原題:The Defiant Ones
1958年(米) スタンリー・クレイマー監督作品

手錠でつながれた二人が、
最初はいがみあっているが、
次第に仲良くなり協力し合いながら逃走を続けるという作品は、
いろんなバージョンで作られていますが、
そのパターンの方程式を作ったという点でこの作品には価値がある。

雨でスリップして転倒した囚人の護送車から、
二人の囚人がどさくさに紛れて脱走。

二人は手錠でつながれていた。
片や白人、片や黒人。

二人は必死の逃走を続けるのだが・・・

たどり着いた小さな街で、
差別意識丸出しの住民たちからリンチを受けそうになる。
手錠でつながれているから、
白人も同じ目線で見られる。

離れの一軒家に逃げ込んだ時も同じ。
人のよさそうな人妻が、
実は自己中心的な差別主義者だとわかる。

この映画の見所は、
雨と夜。
昔、井上ひさし氏も言っていたが、
雨と夜が印象的な映画は面白い。

逃走者は必死なのに、
追手のほうは、間抜けそうな犬を使っての追跡。
保安官たちほど、急造の追跡隊は必死じゃない。

匿われた家の中での、
女とのやり取りが少し冗長になり、
全体のリズムを壊してしまったのは惜しい。

ラストも意外とあっさりと終わる。
少々肩透かしを食った気がした。
アカデミー撮影賞は納得。

予告編

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