パッション | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



パッション』 原題:Passion

2012年(独=仏) ブライアン・デ・パルマ監督作品


僕は近頃のデ・パルマ作品には文句ばっかり言っているが。

それは華麗な彼の映像テクニックがすっかり影をひそめてしまい、

退屈なストーリーをただ追っかける演出になり下がってしまったからですが、

この作品は最近の彼の作品の中では上出来の部類だと思う。

久々にデ・パルマタッチを味わった気がした。


大手広告会社。

ブロンドの美しい上司クリスティーンと、

彼女にあこがれる部下のイザベル。


二人の関係は良好のように見えたが、

ある広告の企画をクリスティーンがイザベルから横取りしたところから、

二人の関係が怪しくなる。


イザベルは自分の企画を再度、

「自分のもの」として重役たちにプレゼンし、

それが高評価につながった。


しかし、それはクリスティーンのメンツを潰すこととなった。


その日からクリスティーンによる、

執拗なイザベルへの嫌がらせが始まり、

イザベルは大衆の面前で大恥をかいてしまう。


そんなことがあった後、

クリスティーンが何者かに首を裂かれて殺され、

イザベルは容疑者にされてしまうのだが・・・


レズビアン、盗撮、のぞき、

そして鋭利な刃物に先の読めない展開。

画面分割に背後に誰か、

これぞ、デ・パルマタッチ。


二重三重にひかれた伏線に、

われわれ観客はすっかり騙されてしまう。


クリスティーンとイザベルの間の、

ダークという男の存在がやや雑に扱われていたり、

いろいろとさばききれない部分もあるが、

僕は、このデ・パルマタッチを待っていたんです!


後味の悪さもデ・パルマらしい。

これからもデ・パルマ監督、

この線で行ってほしいな。


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