ブルークリスマス | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



ブルークリスマス

1978年(日) 岡本喜八監督作品


ようやくクリスマスムードも一段落しましたね。

この歳になるとクリスマスも何もないんですけど、

やっぱり人並みに気分は高揚しますね。


本日のレビューは、

岡本喜八監督の奇作、

1978年公開の「ブルークリスマス」です。


「スターウォーズ」や「未知との遭遇」の影響で、

日本にもSFブームが押し寄せてきたころ、

日本の特撮の雄東宝が満を持して発表した本作。

脚本に倉本聰を立てて挑んだ意欲作でしたが、

出来栄えは「・・・・」といわざるを得ない凡作になってしまいました。


UFOに接近遭遇した人々の血液が、

赤でなく青色となり、

青色血液の人種を国家的に抹殺絶滅させようとする。


あまり重要とは思えない人物に字幕付きの紹介をしているのに、

肝心の青色血色の人物抹殺の理由がよくわからない。


勝野洋と竹下景子の恋愛描写も、

水増しという感じであくびが出るし、

唐突に登場する脇役たちもよくわからない。


名将岡本喜八監督だが、

上手の手から水が漏れた感じで、

だらだらと閉まらない演出が延々と続く。


ラストの一斉粛清場面だけが、

ようやく岡本監督らしい切れ味となるが、

それでもそれまでのマイナスを挽回するまでの展開ではない。


一部にカルト的なファンが多いとされる本作であるが、

僕にとっては退屈極まりない作品となってしまった、

残念!


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