ダイナマイトどんどん | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



ダイナマイトどんどん

1978年(日) 岡本喜八監督作品


これぞ痛快喜劇!

時は終戦直後MPが社会の秩序を管理していた時代。

場所は北九州。


敵対するヤクザの二つの団体が、

警察署長の提案で野球で決着をつけることになるのだが・・・


野球映画の傑作が少ない日本映画の中で、

この作品の試合描写は臨場感もあって迫力あり。


喧嘩の代わりの試合だから、

死球乱闘当たり前。

タッチしてるのか殴りかかつているのか((笑))


主演菅原文太。

「仁義なき戦い」の広能昌三を連想してみると、

より楽しく観ることができる。


謎のチーム監督フランキー堺。

飄々としながらも戦争の影を引きずって、

ポロリと口に出すシーンはチクリとする。


飲んべぇ投手の田中邦衛。

血気にはやる石橋正次。

不思議な存在感の組長嵐寛寿郎。

みんな生き生きしている。


キャストはまだまだ豪華で、

金子信夫が相変わらずセコく憎々しい相手の組長。

いつもの不気味さがないのがかえって新鮮な岸田森。

一人だけキメキメに決めている敵のエース北大路欣也。


文太と欣也に惚れられる料理屋の女将に宮下順子。

志賀勝や藤岡琢也らも存在感を出している。


任侠ものお決まりの殴り込みシーンももちろんあり、

文太さんがかっこいい。


「がんばれベアーズ」の任侠ものといった趣だが、

試合経過のテンポもよく、

思わず声をあげて笑ってしまう場面もある。


ラストの処理も鮮やかで、

日本映画っぽくない感覚の一篇。

反戦精神も少し感じさせながら、

気持ちいい快作となっております。

おススメ!


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