TATOO〈刺青〉あり | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



TATOO〈刺青〉あり

1982年(日) 高橋伴明監督作品


1979年に大阪の三菱銀行北畠支店人質籠城事件を起こした犯人、

梅川昭美をモデルとした犯罪映画。


「30歳までにでかいことをやる」

薄幸の少年期を送っていた竹田明夫は、

そう心に誓いながらキャバレーのボーイなどをしていたが、

付き合っていた女が別の男のもとに去ってしまい、

その男が神戸を殺る(山口組の組長を)と聞かされたために焦燥感にさいなまれ、

銀行強盗を行うのだが・・・


現実の北畠支店の事件が陰惨だったために、

少年時代にどんなことがあったとしても、

この主人公に感情移入はできない。


井筒和幸プロデュース、

周防正行が監督助手に名前を連ねている。


さすがに風俗描写にはうまいところがあり、

雨の夕方車で御堂筋を南下する場面はしっとりとしている。


だけどやっぱり、

やるせない気持ちになってしまう作品。

この作品をご覧になりたい方は、

実際の事件がどれだけ凄惨なものだったかを、

学習してからご覧いただくことをお勧めします。


それをふまえて・・・

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