渚にて | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



渚にて』 原題:On the Beach

1959年(米) スタンリー・ドーネン監督作品


派手な爆発シーンなど一切ない、

核戦争後の終末映画。


第3次世界大戦が勃発し、

北半球は滅亡。


難を逃れた米国海軍潜水艦のスコーピオン号は、

放射能汚染が及んでいないオーストラリアに寄港する。


艦内に、全滅したはずのサンフランシスコから、

不規則なモールス信号が届き、

一抹の望みをかけ、

サンフランシスコに向かうのだが・・・


無人の金門橋や、

サンフランシスコ市街の描写が印象的。


ですが、

被爆国である我々目線で鑑賞すると、

大甘な作品である。


安全であると思われたオーストラリアにも、

放射能汚染が始まり。

次々と安楽死を選ぶ市民の描写は、

胸に迫るものがあるが、

そこまでである。


抑えた演出で核の恐怖を訴えようとした演出の狙いが、

わからないこともないが、

やっぱり甘い。


同じ核の終末を描いた作品なら、

博士の異常な愛情 」のほうが、

コメディながら辛辣で切実なものがあった。


あえておススメはしませんが、

終末映画が好きな方はどうぞ。

渚にて [DVD]/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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