恐怖の足跡 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



恐怖の足跡』原題:Carnival of Souls
1962年(米) ハーク・ハーヴェイ監督作品

B級作品だとなめてかかったら、
これが結構怖いホラー映画。
作り方は雑だし、
つじつまの合わないところも多いが、
時折挟まれるショック演出には驚かされる。

シックス・センス」の元ネタだと、
指摘のある作品でもあります。

男女4人が乗る乗用車。
事故により橋桁より泥水で濁っている川に転落。

懸命の探索にもかかわらず、
救出作業が難航する中、
一人の女性が奇跡的に川の中から生還する。

この女性は、
悲惨な事故を忘れるため、
隣町のユタ州に移り住み、
教会のオルガン弾きの仕事にありついた。

車で道中を向かう途中、
彼女は窓の外から奇妙な男性がこちらを見ているのを感じる。
昔は栄えたが、今は廃墟となっている遊園地にも、
なにか惹かれるものを感じる彼女。

日常生活でも、
次第に奇妙なことが起こり始め・・・

なるほど、「シックス・センス」の元ネタといわれるのもわかります。
車の窓からこちらを見ている男が怖い。

廃墟の遊園地での幽霊たちのダンス。
シャイニング」の幽霊たちのパーティー・シーンを思い出します。
その幽霊たちが、
大挙して襲ってくる。
一言も声を出さず、無言で迫ってくる。

この恐怖演出は、
日本人にはとても理解しやすいのではないか。
血は流れず、
じわりじわりとくる恐怖。

教会で無意識のまま、
悪魔の曲を演奏してしまうシーンも、
くるくる回るカメラの効果と相まって、
いいようのない恐怖を感じさせてくれる。

後年のホラー映画にも、
多大な影響を与えたというのもよくわかります。

デジタルカラー版もあるらしいですが、
この作品はモノクロ版をお勧めします。
怖さ倍増です!

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