暴力脱獄 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



暴力脱獄』 原題:Cool Hand Luke

1967年(米) スチュワート・ローゼンバーグ監督作品


分類すれば、この作品もアメリカン・ニューシネマに属するだろう。

アンチ・ヒーローこそが正義を貫き、

自由を求めるがゆえに、悲劇的な結末を迎える。


ポール・ニューマンが演じるルークは不屈の男だ。

決してあきらめない男だが、

その先にあるのはアメリカン・ドリームなんて甘いものではない。

ただ厳しい自由が待っているだけ。


酔って道路のパーキングメーターを壊したということで、

ルークは収監される。


そこでは劣悪な環境のもと、

毎日きつい労役が行われていた。


権力で囚人たちをコントロールしようとする看守らに対し、

ルークは常に反抗心を持っていた。


どんな困難な状況に置かれても、

ゆるぎない自己を主張する姿に、

ほかの囚人たちの憧れや尊敬を受けることとなる。


自由を求めてルークは幾度か脱走を試みるが、

そのたびに連れ戻され、

置かれる環境はますます悪くなっていく。


リンチともいえる、

看守たちの仕打ちに根をあげ、

反抗するのをやめたルークだったが・・・


ラロ・シフリンの音楽がいい。

コンラッド・L・ホールのカメラもいい。

とても美しい風景なんだ。

囚人たちにそれを眺める余裕はないですが。


ルークが入所してくるまで、

囚人たちのボス的存在だったドラックを、

ジョージ・ケネディが演じている。


この男、

無骨ながら情にもろい。


この役を見事に演じて、

彼はオスカー助演男優賞を受賞した。


そして極めつけは、

ルーク演じたポールニューマン。


その身体は鍛え抜かれ、

やさしそうな表情とのギャップがすごい。


主人公の母の死や、

洗車する女性のお色気シーンを交えながら、

ローゼンバーグ監督はハードな物語を描き切った。


何度も観たくなる、

刑務所映画の傑作です。


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