さびしんぼう | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



さびしんぼう

1985年(日) 大林宜彦監督作品


とても情緒的で切ない作品だ。

セピア色に彩られる尾道の風景は奇跡である。

初冬から初春にかけての、

16歳の少年の淡い思い出。


カメラに夢中な少年は成績が悪く、

いつも悪友3人でつるんでいる。


母親は勉強しなさいと口うるさいが、

なぜかショパンの「別れの曲」のピアノの練習をさせている。

少年は住職の息子で、

なぜ、自分がショパンを練習しなければならないのだろうと、

不思議に思っている。


ある日悪友たちと3人で、

寺の掃除をしているときに、

誤って母親の若いころのアルバムの写真を、

まき散らしてしまう。


そんなある日突然、

自らを「さびしんぼう」だと名乗る、

不思議少女が少年の前に現れて・・・


フィルムの入っていないカメラのファインダーに飛び込んできた美少女に、

いきなり恋してしまう気持ちわかる。

そして、その少女が目の前に現れた時のぎこちなさ。


未見の方のために、

物語の大筋を書けないのがもどかしいのですが、

黒い涙を流しながら少年と抱き合っている別れのシーンは、

涙が出るほど素晴らしい。


うっすらと雪が積もるシーンは、

雪待ちをしたのだろうか。

セピア調の画面が、

そのシーンだけモノトーンになったような不思議な感覚。


恋する彼女の髪が、

夕陽にキラキラ輝いてるシーン。

バックに流れる「別れの曲」。


黒澤明監督が、

この作品をとても気に入っていたのは、

有名な話。


憧れの君とさびしんぼうの二役を演じた富田靖子。

物語の重要なキーマンになる母親役の藤田弓子。

素晴らしいです。


とっても切ない気持ちになれる一篇。

おすすめですよ!


P.S

僕の体調に心遣いをいただいた皆様。

本当にありがとうございました。

元気になりましたので、

今後ともお付き合いのほど、

よろしくお願いいたします!


富田靖子といえば、

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