修羅雪姫(1973年版) | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



修羅雪姫
1973年度(日) 藤田敏八監督作品

時は明治。
徴兵逃れのために、
無知な村人たちをだまして金を吸い上げた悪党4人組。

その4人組に家族を殺され、
自らは男たちの慰め者になった女。

なんとか一人、
復讐に成功するが、監獄へ。

女は獄中で出産し、
生まれてきた自分の娘に、
復讐を託し死ぬ。

娘は雪と名づけられ、
寺で修業を終えた後、
街にでてきて、残る3人の復讐を図る・・・

タランティーノが強く影響を受けた一編で、
“キル・ビル”には、この作品に対する大きなオマージュが感じられる。

蛇の目の傘にドスを仕込んでの、
梶芽衣子の無表情がいい。
その復習劇は、壮絶であるが華麗でもある。

悪党4人組のうちの一人の女。
追い詰められて首を吊って自殺した身体を、
真っ二つにする残酷さ。

この作品にこめられている、
復讐や反権力は、
そのまま1973年の息吹だ。
藤田敏八監督の色が出ている。

復讐は新たな恨みを呼び、
因果応報によって、
それは繰り返されて終わる。

この作品の成功を受け、
翌年「修羅雪姫 恨み恋歌」がつくられるが、
この作品ほどのインパクトはない。

女囚701号さそり 」とこの作品で、
梶芽衣子は、アナーキストたちのアイドルとなった。

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