死霊の盆踊り | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます




死霊の盆踊り』 原題:Orgy of the Dead
1965年度(米) A.Cスティーブン監督作品

珍品中の珍品。
満月の夜。
夜の帝王と名乗る人物がもっともらしい講釈を始める。

一組のカップルがドライブ。
男は売れない小説家らしい。
小説のネタを探すために夜の墓場へ行くという。

女のほうが気味悪がって帰ろうと言い出し、
男は車をUターンさせるが、
運転を誤って転落する。

気がついてみるとそこは墓場で、
闇の女王と夜の帝王が宴を開いていた・・・

宴といっても、
次々に女の人が現れてパンツ一丁で裸踊り。
囚われの身となったカップルは柱につながれ、
延々と裸踊りを見せられる。

これきつい拷問ですよ。
ぜんぜん面白くない踊りを延々と見せられるっていうの。
まったく意味わかりませんし。

夜の帝王はカンペ見ながら演技しているのが丸わかりだし、
夜の門番と言われているミイラ男と狼男のチープさもたまりません。
開巻のドライブシーンは夜のはずなのに突然昼間になったりするとこなんか、
おい、編集!ときつい突っ込みを入れたくなります。

脚本を書いているのが、
史上最低の映画監督として有名なエド・ウッド。
プラン9・フロム・アウタースペース 」も相当にチープだったが、
こちらのほうはチープさに加えてつまらなさもたいしたものです。

僕はもういい年なので、女の人の裸に対する免疫もかなりできているので、
ただ馬鹿らしいと笑ってみてられますが、
多感な年頃の男子には別の意味でたまらないかもしれない。
初公開時にはポルノとして公開されてます。

安い予算で観客を楽しませようという努力だけは見られますが、
努力だけでは作品にならないし、見ているほうも苦痛です。

エド・ウッドの伝記映画はこちら。
これを観ると、この作品も愛せるかもしれませんよ。
あと、この邦題をつけたのはみうらじゅん氏とのこと。
殊勲賞ものですね。

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