『悪魔のいけにえ』 原題:The Texas Chainsaw Massacre
1974年度(米) トビー・フーパー監督作品
よくも悪くも、その後のホラームービーの先駆けとなった作品、
「悪魔のいけにえ」です。
ドライブの途中、見知らぬ屋敷に飛び込んで、
恐ろしい目にあう、という筋書きは、
飽きるほどたくさん作られているし、
恐怖の相手が、意味もなく凶暴ぶりを発揮して、
問答無用に殺しまくるパターンも、
「13日の金曜日」シリーズや、「バーニング」などで、
今やお馴染み。
特殊メイクが発達している現代の方が、
残酷描写などは、より気味が悪いだろう。
ただ、怖さは圧倒的にこちらが上。
畳み掛けるよなショック演出は、
最後まで息が抜けません。
とにかく残酷場面を詰め込むだけ詰め込んで、
ニヤニヤしている監督の顔が浮かんできそうです。
目玉のアップなんてやめてくれ~!
散々恐怖を味わったヒロインが、
決死の思いで窓を破って外に出ると、
夜が明けているシーンなど、
物語にアクセントをつけている。
16ミリで撮ったフィルムを、
劇場用に35ミリに引き伸ばしたためにできた、
画面のザラザラ感も雰囲気に合っている。
13金のジェイソンや、エルム街のフレディが、
いくら迫ってきても怖くもなんともなかったですけど、
この作品のレザーフェイスが、チェーンソーで追い掛け回してくるのは恐怖でしたね。
脈拍数倍増、心臓フル回転。
この家族全員怖かった。
物語が終わった時には、本当にホッとしました。
今や古典ともなりつつある作品ですが、
今でも十分怖い作品だと思います。
いや、なかなかこれを超える恐怖はできないのでは・・・
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