シャレード | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます





シャレード』 原題:Sharade
1963年度(米) スタンリー・ドーネン監督

「踊る大紐育」や「雨に唄えば」などの楽しいミュージカルで、
僕を楽しませてくれたスタンリー・ドーネン監督のおしゃれなロマンティック・サスペンス。
そのミュージカルセンスが感じられるのは、
凝りに凝ったオープニング・タイトルです。
これから何が始まるのかとワクワクさせてくれます。

パリを舞台に、ジヴァンシーファッションに身を包んだオードリー・ヘップバーンが、
25万ドル目当ての殺人者たちに追われて・・・
でも、一筋縄ではいかない展開となります。

監督も人を喰った演出で、
冒頭、食事をしているオードリーを妖しく光る重厚が狙っている。
が、発射されたのは水。
こんな調子で、笑いとサスペンスが絶妙なバランスで構成されている作品です。

殺された夫が残した25万ドルを持っているに違いないと3人の殺し屋から狙われるオードリー。
親切に力を貸してくれるケーリー・グラント。



が、そのケーリーも3人組の仲間ではないかという疑惑の念が、
オードリーの中に芽生えるが、
なんとなく、彼に惹かれていく。

セーヌ川の夜のクルージングがいい感じ。
川岸の恋人たちのイチャついてるところに、スポットライトが当たったりするんだーー。

地下鉄での追っかけシーンは名人芸です。
電話ボックスにちっちゃくなって隠れてるオードリーが可愛い。

あちらのホテルは、隣通しの部屋でも、
室内のドアで行き来できるんだななんて、変なところに興味を持ってしまいました。

殺される人間はみんなパジャマ姿で、
警察に「パジャマは着ないほうがいい」と諭されたり、
大金が眠っているであろうアタッシュケースを開けてみたら、
仲間の男の義手のスペアだったり。

あと、忘れちゃいけないのが、
ヘンリー・マンシーニの音楽。
ロマンティック度数をど~んと上げてくれます。

ラストの交通整理も見事で、
ニコニコしながらエンドクレジット。

考えてみれば、たくさん人が死んでいるのに、
このハッピー・エンド。
まったく人を喰ってます。

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