兵隊やくざ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます




『兵隊やくざ』
1965年度(日) 増村保造監督作品。

キャッチコピー
軍歌の代わりに浪花節!古参兵をブン殴り、上官の女も頂く、
態度のでっかい二等兵!

これは痛快。
ヤクザ上がりの新兵大宮と、インテリ3年兵有田。
対照的な二人が知恵を出し合って卑劣な古参兵や上官に立ち向かう、
胸のすく軍隊アクションです。

脚本が、「隠し砦の三悪人」や「用心棒」「天国と地獄」など、
全盛期の黒澤明と組んでいた菊島隆三だもんね。
面白くないわけがない。

主演も脂が乗り切った、勝新太郎。
「座頭市」とは好一対をなす、無骨なコメディ演技ぶり。
殴って殴られて上等兵の有田にとめられて、
こちらを振り向きニコリとする、ガキ大将のような表情。
勝新以外では考えられない。

インテリ上等兵有田を演じる、田村高廣は無表情の好演。
保身に走らず、強い意志を貫き通すところがいい。

除隊が迫っていた有田だが、
小隊全体が南方送りになることとなり、
除隊は取り消される。
ふたりは決死の作戦を実行することになる。

風呂場での乱闘シーン。
男のハダカが床いっぱいに転がっていたりするんだよ。
おおらかだ。

笑わせて、二人の友情に胸を熱くさせられたあと、
チクリと痛い軍隊批判。

オススメですよ!

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