子供時代の自分はどんな子だったのだろうか、と
考えない大人はいない。
大きくなったらどんな大人になるのだろう、と
考えない子供もいない。
そして、本当のことを目の当たりにしたら、
驚かない人は一人としていないだろう。
自分の夢そのままの大人になれた人がいるだろうか?
自分の記憶が完全に正しいと言える人がいるだろうか?
私達の一人ひとりの中に、
ラスとラスティは存在するのだと思う。
「クール・ランニング」 や「あなたが寝てる間に」などの作品で知られる、
ジョン・タートルルーブ監督は語っています。
2000年度(米)
『キッド』
この作品のテーマは、
「今のあなたは、”あの頃なりたかった大人”ですか?」
ラス・デューリッツ(ブルース・ウィルス)は40歳目前の有能なイメージコンサルタント。
仕事では成功を収めている彼の前に、ある日突然<8歳の頃の自分>=ラスティが現われた。
いじめられっ子だったラスにとって、子供時代は消し去りたい記憶であり、不器用な自分自身が蘇る。
今のラスはあの頃とは全く違う。
人生の成功者だった。
しかし、その立派になったラスにラスティは幻滅する。
「40歳にもなってパイロットじゃなくて、家族もいなくて、犬も飼ってなくて、一人ぼっちなの?そんなの最低じゃない!」
ラスは、今の自分が子供の頃に望んだ夢を何一つかなえていない事に気づかされ、人生の意味を見失い始める。
ラスティは何か大切な事を伝えるためにやってきた過去からのメッセンジャーなのかもしれない。
でも、何を伝えるために・・・
やがて、答えを探すラスとラスティの前に、謎を解く鍵を握るある人物が現われて・・・
「シックス・センス」 あたりから、演技に余裕が見え始めた主演のブルース・ウィルス。
8歳の頃の自分を演ずるスペンサー・ブレスリン。
二人がテンポよろしき掛け合いで、笑って泣かせてくれます。
赤いプロペラ機~過去からの訪問者~謎を解く鍵を求めて~二人の誕生日~そして運命の出逢い・・・
ストーリーは進んでいきます。
ディズニー映画ですので、家族揃ってみるには最適な作品ではないでしょうか。
夢を持つ子供にも、
夢を忘れた大人にも、
今をもがいている、全ての人たちにも。
がちゃん
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