当時、注目の新鋭監督だったスティーブン・スピルバーグ監督の記念すべき劇場作品デビュー作。
1973年度(米)
『続・激突!カージャック』
なんともB級臭いタイトルです。
いくら前作の「激突」が評判を呼んだとはいえ、全く「激突」とは関係がありません。
何とかならなかったのでしょうか・・・
作品は、1969年5月。
テキサスで実際に起きた事件の映画化です。
裁判所から、親の資格なしと宣告されてしまった母親のルー・ジーン(ゴールディ・ホーン)は養子に出されてしまった我が子を取り戻すために、窃盗罪で服役中の夫クロービス(ウィリアム・アザートン)のもとに面会にやってくる。
そして、夫を脱獄させ子供のいるシュガーランドまでパトカーをハイ・ジャックして逃走。
(ハイ・ジャックという言葉は乗っ取りという意味であり、カージャックという言葉は造語)
警官も一人人質に取られてしまい、警察もうかつに手を出せない状況に。
逃走のスピードが遅いため、ハイジャック・カーの後ろにはパトカーの大行列。
さらに、マスコミや野次馬までが集まってきて大騒ぎ。
(このパターンは、その後いろんな映画に取り入られてます)
そのうち、二人の逃走の原因が、自分の子供に会いに行くためだと知った一般人達は二人を応援し、二人は一躍人気者に。
ベビー服やおもちゃが投げ入れられ、世間の同情を一心に浴びた二人はシュガーランドに到着。
果たして、二人は子供と再会し取り戻す事ができるのか・・・
ハイ・ジャックを試みるふたりが、根っからの悪人ではなく、特に妻のルー・ジーンの無軌道な行動は可愛らしさまで覚え、人質にした警官との心の交流も上手に描かれています。
この時代に作られた映画らしいラストも心に残ります。
スピルバーグの上手さを改めて感じます。
がちゃん
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