テレビムービー用に製作されましたが、そのあまりの面白さに米国以外のヨーロッパや日本では劇場公開されたことはあまりにも有名なスティーブン・スピルバーグ監督の出世作。
日本などでの劇場初公開の作品でもあります。
原作者で、脚本を手がけたリチャード・マシスンの手腕も光る傑作。
『激突!』
少しでもハンドルを握ったことのある人なら、多少なりとも経験した事であろう大型トラックの幅寄せや強引な追い越し。
実際恐怖ですよね。
この作品は、その日常的に起こりうるであろう事を一切無駄な描写を省いて、ついには殺意まで持った大型トレーラーに平凡なサラリーマンが追い詰められていく様子を描いていきます。
デニス・ウィーバー扮する主人公が、借金の取立てのためにロスアンゼルスの自宅をマイカーで出る。
カーラジオが流れる中、前方を見るとノロノロ運転のトレーラーが見える。
主人公は、何気なくそのトレーラーを追い越した。
スピードを上げてトレーラーとの距離を広げた主人公だったが、トレーラーは猛スピードで追いかけてきて主人公の車を追い越し、またもやノロノロ運転で主人公の走行を妨害する。
と、ここまでは日常的によっくある風景で、主人公のイライラがこちらに伝わってくる位なのだが、次第にトレーラーは凶暴性を帯びていき、嫌がらせの範囲を超えて殺意さえ感じさせるようになる。
![あの時の映画日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20100206/14/hal-9000hn/de/b3/j/t02200165_0400030010403198378.jpg?caw=800)
![あの時の映画日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20100206/14/hal-9000hn/fd/0b/j/t02200165_0400030010403198381.jpg?caw=800)
![あの時の映画日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20100206/14/hal-9000hn/7a/d9/j/t02200146_0400026610403198622.jpg?caw=800)
何故、凶暴な性格を持つようになったのかという説明などは一切ない。
それが、この映画の恐怖を増大させます。
緩急よろしきスピルバーグ演出は抜群にうまく、途中にある幼稚園送迎バスの挿話などは実に効果的。
タンクローリーの運転手は姿をみせない。
後半、いよいよ殺意をむき出して迫ってくるトレーラー。
必死で逃げる主人公・・・
![あの時の映画日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20100206/14/hal-9000hn/2f/41/j/t02200161_0511037410403198402.jpg?caw=800)
良く出来た作品です。
この、相手の姿を全てみせずにサスペンスを高める演出手法は、「ジョーズ」「未知との遭遇」等に受け継がれていきます。
手に汗握る展開とはまさにこの映画のこと。
天才スピルバーグな華々しい出世作。
映画ファンならもちろん皆さん御覧になられているとは思いますが、もし未見の方がおられたら御覧になる事をお勧めします!!
がちゃん
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