ピーター・カッタネオ監督作品。
失業中で生活が苦しい男達が、ストリップで人生一発逆転を目論む奮闘ぶりを描いた、
『フル・モンティ』
イギリス北部の街。
かつては鉄鋼で栄えたこの街も、今は不況で失業者があふれている。
ガズ(ロバート・カーライル)もそのうちの一人。
共同親権を得るための養育費700ポンドが払えずに、元妻のマンディ(エミリー・ウーフ)に息子のネイサン(ウィリアム・スネイプ)を奪われそうになっている。
ガズは親友のデイブ(マーク・アディ)を誘って閉鎖された鉄工所から鉄柱を盗もうとするが失敗。
途方にくれるガズが、人気の男性ストリップグループの巡回ショーにもぐりこみそこですごいものを目にする。
それは女性客達の熱狂振りだった。
「これだ!」とヒントを得たガズは、やはり生活苦でガス自殺しようとしていたロンパー(スティーブ・ヒューイソン)を誘い男性ストリップを始めようとする。
しかしダンスの経験が乏しいガズはコーチとして社交ダンスの心得のある元上司ジェラルド(トム・ウィルキンソン)を向かいいれる。
相変わらず上司風を吹かすジェラルドだったが、家では妻に失業した事を妻に言い出せずにいた。
何も知らない妻はクレジットカードで相変わらずの買い物三昧。
残りのメンバーはオーディションで。
ブレイクダンスが得意な黒人ホース(ポール・ハーパー)。
しかし年のために足元がおぼつかない。
そしてリズム音痴だが、一物だけは人並み以上の立派なものを持つガイ(ヒューゴ・スピアー)。
そして6人揃い猛練習が始まった。
最初は父親達の奇異な行動に反感を感じていたネイサンも、これが自分への愛のためであることを知って音楽係を買って出る。
やがて6人の男達がストリップの練習をしている事が街中の知る事となり、ガズたちは嘲笑の対象となる。
若くてマッチョな男性ではなく、中年男達のストリップ。
好奇な目で見られることは当然だった。
問題もあった。
会場を借りる事ができるのか。
観客は入るのか。
そして、パフォーマンスを6人の男達は演じることが出来るのか。
一生懸命頑張る男達の姿が滑稽で悲しいです。
その悲しさは絶望的な悲しさでなく、希望の光の通過点に見える悲しさです。
そして、まさに裸になった男たちの痛快なラストを迎えます。
未見の方がおられたらどうぞ御覧下さい。
面白いです。
がちゃん
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